日常を過ごす中で起こる不思議体験

平凡な毎日を過ごしている自分には、特別な事などそうそう起こらない。
でも時々、あれは何だったんだろうか、と思い出すような出来事もある。
偶然、気のせい、と言われたらそれまでだが。
そんな出来事を書きおこしてみる。

ある日、腰痛を治そうと、仕事帰りに整骨院に寄った時の話。
通い慣れている道を車を走らせていたら、道を1本間違えて左折してしまった。
整骨院には何度も通っていたので、今更どうして間違えるのだろう？
そう思いながら、私は大きく迂回して、元の道へ戻った。

仕事場から整骨院まで割と距離があり、営業時間もぎりぎり間に合うくらいで向かっていたので少し苛立ちを覚えた。
しかし途中で、交通事故に遭ったと思われる現場に出くわした。

車2台が正面衝突して、どちらも半分以上潰れている状態だった。
事故からそれほど時間が経っていないのか、窓ガラスの破片が地面に飛び散っていた。

ガラスの破片を踏みながら車を走らせ、事故現場を後にした。
素通りした後から来る、事故の恐ろしさを噛みしめていると、ある疑問が生じた。
「もし、道を間違えずに進んでいたら、どうなっていただろか」と。

あの時、間違えずに進んでいたら・・・
タイミングと、走らせていた場所を考えると、あの事故に巻き込まれていたかもしれない。
じゃんけんの後だしのような考え方になるが、道を間違えた時の感覚を思い出すと、何かに吸い寄せられたような、導かれたような、そんな感覚がするのだ。
考えすぎだと、思われるだろうが

私は、あの時の事を、私を導いてくれた何かに、感謝せずにはいられない。