突然私の家に現れた女性
投稿者:比丘 (2)
これは私が21歳の時に経験した話です。
私は新社会人になり、初めての一人暮らしを始めました。とても綺麗な新築のアパートで、職場も近くスーパーもコンビニも少し歩けば行けたので、とても気に入ってました。私は飲食店で働いていたのですが、いつも家に帰るのは深夜0時近くでした。
ある日、いつものように仕事を終えて、家に帰宅しました。その日は特にお店が混んだわけでもなく、いつもに比べれば疲れるような日ではなかったのですが、歩くのがやっとなくらい体が疲れ切り、体全体が怠く重く、息苦しいような感覚がありました。家に着いて、着替えもなにもしないまま、そのままベットに倒れこむように寝転がり、眠りにつきました。ベットに沈んでいくような感覚でした。
私は息苦しくてたまらなく、腕に違和感を感じたので、目だけを動かし、腕に視線を向けると自分の腕がありませんでした。
次に足をみるとだんだんと自分の足が透けていくのです。
恐怖で出ない声を上げると、夢から覚めました。汗をびっしょりとかいており、息が切れていました。
すると、なぜだか玄関が気になって仕方がないのです。
なぜ気になるのか自分でもわからなかったのですが、玄関に行かずにはいられなかったのです。
重い足取りで向かうと鍵が開いていました。締め忘れたのか、と思い、鍵をかけすぐにベットに戻りました。
それでもなぜかまた玄関が気になり、もう一度引っ張られるように玄関に向かうとまた鍵が開いていました。
夢ではなく確実にさっき締めたはずの鍵が開いているのです。
怖くなりもう一度鍵を閉め、ベットの方面に戻ろうとしたとき、目の前に、女性が立っていました。制服のようなものを着ており短い黒髪の色の白い女性でした。私は恐怖で何もできず立ち尽くしていると彼女は消えていきました。その後のことは覚えておらず、気が付いたら朝になっていました。
後日、知り合いと出かけるのに車で迎えにきてもらう約束があり、アパート近くで立っていると近所でお花に水をあげているおじいちゃんがいました。そのおじいちゃんが私に挨拶をしてくれて、知り合いが来るまで世間話をしていたのですが、そこで驚く話を聞きました。丁度私が、不思議な体験をした日に私が住んでいるアパートのすぐ近くのマンションで中学生の女の子が飛び降り自殺をしたそうです。私の前に現れたのがその子だったのかは定かではありませんが、誰かに自分の存在を見てほしかったのではないか、何かを伝えにきたのではないかと、私はこの出来事を忘れることができません。
鍵開けるのは、止めて欲しいよね。
幽霊って物に触ること出来ないと思うのよね。
だけどちゃんと鍵を開けて入ってきているということは、今までの習慣がそうさせているのかも知れないわね。
まだ死んで間がないから、自殺しても生きていると思っているのか?
死んでも寂しくてその辺をウロウロしていたらたまたま貴方を見かけてついてきたのか?
その辺は分からないけど、多分寂しくて誰かに自分の気持ちを知ってほしかったのかもね。
自殺者が成仏できないのは、自分の中の思いが執着してしまっているからだと私は思っているので、自殺した付近をウロウロしているのだと思うわ。
それか、何が何かが分からないままウロウロしている等ね。