悪戯小僧O君の悪事
投稿者:レイレサ (64)
小学生の頃の同級生O君のとんでもない話です。
O君は甘やかされて育ったためにかなり性格が歪んでいるせいか、お調子者で悪ふざけが多く、同級生の持ち物を隠したり勝手に捨てたりするようなとんでもない子でした。
ある時は頑張って描いた絵画に悪戯する、ある時は教室の黒板に嫌いな人の悪口をたくさん書く、ある時は同級生の女子にとんでもないあだ名をつける(女の子に〇〇太郎というあだ名をつける)、同級生のランドセルにつけられていたキーホルダーを勝手に引きちぎって台無しにするなど・・・数えきれないほどの悪行が多かったのです。
そんなO君に担任の先生は何度も注意はするものの、O君は先生の話なんて聞きません。
それどころか馬鹿にしてあざ笑っていたのです。
ある時に全校集会の場で校長先生が思いやりを持つことの大切さを説いていたのですが、集会後にO君は「俺に思いやりなんてないもんね」と校長先生すら馬鹿にしていたのです。
ある日のことです。
O君は悪ふざけが過ぎて教室の窓ガラスを割ってしまいます。
当然ながら先生には怒られ、両親にも連絡が行きましたが、O君の親はかなりの過保護だったためにO君にあまり注意をしなかったのです。
親が甘すぎることでさらに調子に乗るO君。
先生は頭を抱え、同級生は彼の悪戯に恐怖しています。
やりたい放題のO君ですが、とうとう彼の顔が真っ青になる出来事が起きてしまいます。
友人数人と下校中のO君は、悪ふざけで友達に石を投げつけたのです。
友達に当たらないようにわざと外して石を投げたのですが、運悪く駐車してあった高級車のフロントガラスに当たってしまい、ガラスにヒビが入ってしまったのです。
ガラスの割れる音に驚いた車の持ち主がO君を問い詰めます。
持ち主「車のガラスを割ったのはお前か!?」
O君「俺だけど何?」
持ち主「なんつう悪ガキだ、弁償してもらうぞ!」
O君「やだよ~ん、誰もお金なんて払わないよ!」
持ち主「学校に連絡してやるからな、覚悟しておけよ!」
O君「知らねーよ!」
車の持ち主はO君の態度にブチ切れてしまいましたが、O君は相変わらずの嫌らしい態度だったそうです。
ここは田舎です。
小学校は1校しかありませんから、犯人を割り出すのはとても簡単です。
また、騒ぎがあったことで近所の人にも目撃されていたので、目撃した人が学校に連絡したのですが、持ち主も学校の電話番号を調べて苦情を入れたようです。
この1件でO君の悪事が全校に知れ渡ることになり、全校集会が開かれてO君の悪事が晒されることとなりました。
いつものO君なら担任の先生や校長先生に注意されてもガン無視するような子なんですが、今回ばかりは相手が悪かったのです。
一日中O君の様子がおかしく、どこか落ち着きがありませんでした。
今頃塀の中だったりして…