山から降りてきた人
投稿者:serika (3)
友人の話。
彼女は東北の小さな町で育ったのですが、山の多い地域で通学路も山沿いにあったようです。
友人が小学生の頃にお祖母さんが亡くなったのですが、忌引きで休むということもなく、火葬の日も学校に行かされました。火葬場は通学路の山の上にあったそうです。
何時ごろに始まるのかは知らなかったそうなのですが、「おばあちゃん、もう焼かれちゃったのかな」などと考えながら彼女はいつもの山沿いの道を歩いていました。
するとそのとき、右手にある山の斜面からものすごく嫌なものが降りてくる気配を察したらしいのです。ちなみに彼女は幼少期まではかなり霊感が強かったと言っていました。
気にしないように歩き続ける友人。しかし嫌な予感は、実際に駆け降りてくる足音となって友人にぐんぐん迫ってきます。
友人は怖くなり山の上は見ずに歩き続けました。すると目の前をひとりの火だるまの人間が右から左へと走り抜けていったのだそうです。驚きつつも目で追うとそれはすぐにフッと姿を消しました。
友人は一目であの火だるま人間が自分の祖母だとわかったそうです。そして今まさに遺体が焼かれている最中なのだということも悟ったとのことでした。
話はこれだけです。あとで親に火葬を開始した時間を聞いたら、やはりあの火だるまを見たのと同じくらいの時間だったとのことでした。
本当に祖母だとしたなら、なぜそのような姿で孫の前に現れたのでしょうか。彼女にもわからないそうです。
火車というのを思い出した。
生前の行いが悪いと迎えに来るカシャ。
この場合はおばあさん自身が火だるまなのでちょっと違うのかな。
物凄くKYな事言うが、地獄に堕ちました系の話思いだした。
火葬って葬儀後そのままするよね?つまり葬儀にも参加させなかったわけで、その理由が気になる。普通は最後のお別れだからってことでよほど遠方や嫌ってて関係が希薄または疎遠じゃない限り葬儀に参加させるでしょ?