肝試しの極意
投稿者:VJ (1)
経験談から結論を先に言いますが、怖いものを体験したい方や見たい方は霊感が強いといわれる人と一緒に行きましょう。
私は学生時代、見える人と一緒に行ったときは怖い目に合い、何も感じない人と一緒に行ったときは何も起こりませんでした。
ちなみに場所は同じ夜の神社です。
では、見える人と一緒に行ったときの話をしましょう。
その神社はよくある管理者がいないと思われる小さな祠がある場所でした。
正確には過去に鳥居があったと思われる痕跡があり、既に放置されている所です。
見える人とそういう夜の神社に行くと、ふとした所で別の人と行った時には聞こえなかった音がします。
人間の声でも動物の声でも、自然現象で起こるような風の音でもありません。
あえて言うなら耳鳴りに近い音で、今までに体験した事のない音がします。
音が鳴りだして数分した頃に、見える人が言いました。
「その木の奥に、何かいる。」
5人いたのですが、反応は2:3に分かれました。
何かいると言った人、その周辺をずっと見ながら何も言わない人。
そして何も見えずにどこだどこだと騒ぐ3人です。
私には何も見えませんでした。
見えませんでしたが、耳鳴りのような音は更に大きくなり、空気が重くなったような感覚がやってきます。
危険信号だけを感じているのに、そこに何があるのかがわからない。
山の危険でいうならスズメバチが近くにいる状態でしょうか。
無数の蜂に囲まれているのに、それが自分の目には見えていない。
でも動物的な感覚が、ここにいるのは危ないとだけ伝えてくるのです。
やがて見えている2人は明らかに同じ方向を見た後、こっちは駄目だといって安全な場所に誘導してくれました。
基本的にそういうアドバイスに素直に従うようなグループではなかったのですが、その時は皆素直に従いました。
見えてなくても、なんとなく感じるのです。
「そこ」に踏み込んだら取り返しがつかなくなると。
調子に乗った学生の集団が求めるものは、何かが居た、とても怖かったというわかりやすい体験だったのですが、そこは違いました。
私個人としては「あ、落ちる」と思いました。
山の中です、別に崖が近いわけでもありません。
特に足場が不安定なわけでもないのですが、これ以上行ったら落ちてしまう。
高いところから下を見たときの感覚がずっと続いていたんです。
結果として何か被害に合う事はありませんでしたが、車に戻ってからも特にその場所に関する話題は出ませんでした。
怖かったなヤバかったなと言って笑い合えばいいのに、皆神妙な顔をしてそこには触れないのです。
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