怪談会で体験した本当にあった怖い話
投稿者:柏餅 (3)
僕は小学生の頃から祖父母にお願いしては怖い話を聞かせてもらったり、テレビの心霊番組を欠かさず見たりと少し変わった子供でした。
普通はこういったものは中学生くらいで卒業するのかもしれませんが、残念なことに僕の場合は大人になっても変わりませんでした。
今回は、そんな僕が大人になってから実際に体験した怖い話を投稿したいと思います。
普通の会社員として働き始めて数年、ある日の友人との飲みの席で怖い話に花が咲き、「百物語しようぜ」という流れになりました。
一晩で怖い話を百話話すあれです。
怖い話マニアの僕はもちろん二つ返事でOKしました。
しかし、そんなマニアックな会に参加してくれる人を集めるのはなかなか苦労します。
色んな友人などのツテでなんとか集まったのは同世代の男女8人でした。
8人で一晩で百話は無理だろうなとは感じていましたが、とにかく怖い話が聞きたいだけの僕たちはワクワクしていました。
参加者の一人(Oさん)が経営する飲食店の営業終了後、お店を格安で貸してもらい百物語は始まりました。ロウソクは用意しませんでしたが。
序盤は緊張感を持ちつつ各自が怖い話を展開していきましたが、所詮は素人の集まりです、段々と話がうまくまとまらなくなったり、お酒を飲みすぎて展開を忘れたりとグダグダでした。
それでも20数話ほどが終わった頃だったと思います。時刻は午前3時頃だったでしょうか。
変なことが起こりました。
参加していた女性の一人、Rさんが自身が体験したという怖い話をした後です。
長くなるのでここでは、その時のRさんの怖い体験を箇条書きで紹介します。
・ストーカーほどではないが会社でしつこく誘ってくる上司の男がいる
・その男が現れてから身の回りで妙なことが起こる
・一人でカフェに入ると水が2つ置かれる、知り合いが誰もいない自分の後ろを見て会釈する、通っているBARで彼氏できたんだね、と言われるなど
・たまたま会った霊感の強い人に上司の生霊が憑いていると言われ、紹介された霊能者に祓ってもらって一応変な現象は収まった
という内容でした。
この話が終わった瞬間です。
お店の奥にある業務用の冷凍庫の中から「バゴォオン!!」と大きな音がなりました。
全員の息が止まり目を見合わせます。
お店の経営者Oさんは驚きつつも自分の店なので確かめない訳にはいきません。
恐る恐る冷凍庫を開けるOさん。
当然、普段は飲み物に入れる氷や冷凍保存されている食品などが入れられているはずの冷凍庫ですが、中を見てOさんは立ち尽くしていました。
「全部溶けている・・・」
つい先程までお酒を作る際に氷を使っていたのは僕たちも見ています。
それなのにRさんが話を終える数分で氷は全て解け、冷凍食品もずべずべになっていたのです。電源が抜けているなんてこともありません。
どこか楽観的に楽しんでいた僕たちですが、一気に背筋が冷えました。
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