同じ1年を2回過ごした話
投稿者:柏餅 (3)
短編
2020/12/16
17:36
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僕は高校2年生の秋、9月半ばに交通事故に遭いました。
自転車で通学中、左折してきたトラックに巻き込まれたのです。
ぶつかった瞬間から記憶がありません。
気がついたら病院ではなく自宅の自分の部屋のベッドでした。
意識を失っただけで怪我は大したことなく、家族か誰かが部屋まで運んでくれたのだと思いました。
しばらくすると、リビングの方から「そろそろ起きなさーい」と母親の声が聞こえました。
時計を見ると午前7時15分。
いつも僕が起きる時間です。
とりあえず起きるかとベッドから出た瞬間、部屋がとても寒いことに気づきました。
季節は秋のはずなのに真冬のように寒いのです。
とりあえずリビングに行った僕は「めっちゃ寒くない?」と母親に言いました。
すると母親は「ここ最近は結構寒い日が続くね」とよくわからないことを言いました。
とりあえず出された朝御飯を食べながらなんとなくテレビを観ていてびっくりしました。
1月なのです。
9月に事故に遭ったはずの日から半年以上の時間が巻き戻っていました。
その後、僕は9月まで一度体験した日々を過ごしました。
今回の9月は事故に遭うことはありませんでした。
あれは長い長い夢だったのでしょうか。
そのまま何事もなく大人になりましたが今でも不思議に思います。
もしかしたら死ぬはずだった運命を何者かが巻き戻してくれたのでしょうか。
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同じ期間をまた過ごした際の話も聞きたいな〜
9月から1月って1年でも半年でもないね‼
事故ったなら傷跡あるだろし。
単なる脳のバグで
事故った夢見たかな?