この話を読んでいただく前にこんな事を書くと読まれなくなってしまうかもしれませんが、正直自分の拙い文章ではあのなんともいえない怖さを表現する自信がない…
中にはくだらなくて怒りだす方もいるかもしれない。
でも、これは一度は吐き出してみたい衝動がずっとあった話で、完全実話なのは確かなのです。
そもそも無理に怖がらせようという意図がないので盛りも一切ないことだけはお約束します。
あれは二十代後半くらいの頃…
よくドライブに行く湖があった。
その道中の寂しい町にラーメン屋があった。
県道に面しているため駐車場がある、町中華というよりはドライブインっぽい佇まいの店だった。
(広さは町中華レベル)
暖簾がある店ではなく、駐車場脇に電灯の案内表示がでる看板があって、それが営業中であることを知らせていた。
そこを通る度に一瞥すると、いつもガラス越しに見える店内に客はいなかった。
けっこうな回数を通ってるはずだが、客もそうだし駐車場に車が停まってることすら見たことない。
なんだか見ようによっては喫茶店にも見える建物からして、美味しいラーメンが出てきそうな雰囲気がないのだ。
現に自分も気にはなっても入ろうという気持ちが全くわかなかった。
それがある日ちょっと冒険してみようかと思い立ったのは、この界隈の飲食店に軒並み来店し、もはや残ってるのはこの店くらいになったからだ。
時刻は夕食には少し早い5時前だったと思う。
いわゆる中休みのない店なので、その点は時間調整することなくすんなり入店できた。
町中華だとスライドのガラス戸が多いが、この店はガラスが嵌められた普通の扉だった。
上にベルが付いていて開けるとカランカランと入店を知らせる音がなる。
このスタイルも喫茶店といった風情だ。
入るといきなり入り口の待ち合いスペースのソファーに老婆が座っていた。
(ひっ!…なんだこの婆さん!)
山姥のような長髪の白髪…前髪も伸ばしっぱなさで隙間越しに見えるギョロ目がこちらを観察している…
ファッションで伸ばしてるのではない。
おそらくカット代がないのだ。
それくらいみすぼらしい容姿をしていた。
いや、みすぼらしいというより小汚ないといった格好かもしれない。
やたら服を重ね着し、
やたら腕に数珠をはめていた。
靴下が毛玉だらけだった。
「ヒュー…スー…」
口で呼吸していた。

























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