急に昔のことを思い出したから書いていく。
うちは先祖代々、呪詛師の家系だ。
俺はSNSを使って本職で食っていけてる。
SNSなんてものを使ってると、たまに『呪えるもんなら呪ってみろ』みたいな煽りが送られてきたりする。
今の俺は経験と年齢を重ねてきたから、そんな煽りは無視する。
金を取れる技術をタダで使うか?って話だよ。
でも、若い頃の俺は返信することもなく、ノータイムで呪詛を送ってた。本気で。
その後は音沙汰がないからどうなったかは知らない。
悪意さえこっちに届けば、呪詛返しの要領で呪詛を飛ばせるんだよ。
呪詛師舐めんな。
――って、話が逸れたな。
ある日、メッセージが送られてきたんだよ。
内容は『呪詛返ししてやるから、送ってこい。怖かったら泣き寝入りしてろ』みたいなやつ。
どんな奴かと思ってアカウントを見に行ったら女の子の自撮り写真が毎日のようにアップされてた。
当時の若い俺はちょっと下心もあって、軽い呪詛を送ってやった。
そしたら、驚いたことに返ってきたんだよな。
俺はそれをさらに返したんだけど、向こうからもさらに返された。
そんなことを半年くらい繰り返してた。
途中から、早く返ってこないかななんて思ってたから、気分的には文通だよ。
で、飽きられないように手を変え品を変え、新しい術式を勉強したり編み出したりしてた。
そしたら、ある日、メッセージが届いた。
『負けを認めるから、解呪して欲しい。明日、会えないか?』って内容。
我ながら馬鹿だとは思うけど、有頂天だったよ。
かわいい女の子、それも呪詛の心得のある子に会えるってね。
で、待ち合わせの喫茶店に早く着いて待ってたら、おっさんが来やがった。
めちゃくちゃ謝罪されて、その喫茶店の金も払ってくれた。
交通費として多いくらいの金も渡された。
仕方ないから、その場で解呪してやった。
その夜に全力で呪ってやったけどな。
解呪に必要だからと言って、唾液も髪の毛も手に入ってたから、効果覿面の一撃必殺だったと思う。
























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