これは大学生の頃、付き合っていた彼女の部屋でおこった話だ。
地方から上京し一人暮らしをしていた彼女の部屋に、週末になると泊まりに行っていた。
家賃が安いとのことで、窓を開けると路地裏に面した部屋だった。
女性なので、セキュリティーの心配をしていた矢先に、事件は起きた。
「最近…夜中2時を過ぎたくらいに…この道路側から…コンコンと窓を叩く音がするの」
彼女が言うには、ここ毎日深夜決まった時間に窓を叩くヤツがいるらしい。
恐怖からか怯えてしまい、とても確認などしていないのだが。
人の気配、シルエットを感じたらしい。
その日は週末、その恐怖に脅かされてる時間まで二人息を潜めた。
1時半、窓の外を確認…。
路地裏には、薄暗い街頭がひとつ…ポツンとある。
不審人物らしき姿はない。
道路側には、肩程度の高さがあるコンクリートの壁を隔ててアパートがある。
窓の鍵を締めて、電気を落とし息を潜めた。
「いいか…携帯から110番、出来るように準備しとけよ。」
果たして、霊現象なのか?
それとも、変質者の仕業か?
必ず実態を掴む準備を整えて、その時を待った。
すると…
コン…コン…コン…コン…。
来た!
彼女は、恐怖のあまり毛布を被って震えている。
窓に浮かぶシルエット…。
ゆっくりと、気づかれないように鍵を解除し…。
一気に窓を開けた!!
……………………!!
そのシルエットは、明かりに照らされ実態が見えない。
眼をこらして…恐る恐る覗きこんでみると…。
軍服を着て、ヘルメットを被った兵隊の姿…
血にまみれた手を延ばして。

























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