私には、いわゆる「視える」とか「霊感」とかいうものは全くありません。
だけど、こちらのような怖いお話を集めたサイトを巡って、不思議体験だったり、幽霊や妖怪なんかに取り憑かれた話などを読み漁るのはとても好きです。
心霊スポットに行ってもらってきたり、謂れのある古いものにいたずらして呪われてしまったり。
避けられている土地で気味の悪い体験をしたお話とかもよくみかけるお話ですよね。
前置きが少し長くなりましたが、実は最近「お祓いを受けるかどうか?」少し迷っているんです。
というのも、おととしの暮れくらいからでしょうか…。何をしてもうまくいかなくて。
2年前、友人が喫茶店を始めることになり、一緒に働こうと誘われました。
その友人はとても明るくて、はつらつとして、頭もよく誰とでも仲良くできる人で、私自身とても尊敬していました。
しかし、その友人の夫さんは訳があって就職が難しく、5歳の息子さんが居ることもあって、友人はいつも働き詰めでした。
いつかその子の力になってあげたいと思っていた先のお話だったので、私は二つ返事で受けることにしました。
本音を言うと「今の職場は辞めたくないな」という気持ちはありましたが…。
初出勤の日のことです。
古民家を買い取って改装したという喫茶店は、レトロな雰囲気を残しつつ、シックで落ち着いた感じのするお店でした。
私は紺色のパリッとしたエプロンをつけて、さっそく店の中の清掃から始めました。
客席から通路を順番にモップがけをしていて、ふと視線を感じました。
顔を上げると古風な中庭があり、そこに小さな井戸があることに気がつきました。
外は小雨が降っていたこともあり、人のいる様子はありません。
雨どいから落ちてきた滴が、新しく植えられた椿の葉っぱに落ちているのが見えるだけでした。
その喫茶店で働き出して2ヵ月ほど経ったくらいでしょうか。
コロナ渦も収まりつつあったけれど、活動自粛の影響もあり、その頃の飲食店は軒並み厳しい状態でした。
友人の喫茶店も例外ではなく、赤字を埋めるためにスタッフ一同みんなで店を切り盛りしていました。
私も他のスタッフさん達と打ち解けてきた頃、こんな噂を聞くようになりました。
「夜、事務所に残っていたら視線を感じる」
「入口の2階へ続く吹き抜け口から子供の声が聞こえる」
「厨房に一人でいると肩をたたかれた」
「誰もいないのに入店チャイムが流れる」

























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