放課後,図工室では夏美と恵理が絵を描いていた。
「「今日はもう遅いから,お終いにして帰りましょう」」
そう言うと先生は,教室から先に出て行ってしまった。
2人も急いで片付けをして帰ろうとした時……,
「「ねっ,恵理!あ,あれ見て!」」
夏美が指を指す方を見ると,真っ暗なはずの廊下の奥が,ボワッっと青白く光った気がした。
恵理が目を凝らして見つめると,なんとバレーボールくらいの大きさの光が,フワリフワリと,浮いている。
「「なんだろう?」」
その光の玉は,時々消えながら,ゆっくりと近寄ってくる。
「「どうしよう。こっちにくるみたい!」」
怖くなった恵理は,夏美にぎゅっとしがみついた。
光の玉は2人の周りをゆっくりと回ると,スーッと図工室に入った。
そして,奥にある準備室の扉にぶつかって,消えてしまった。
「「私,ちょっと見てくるね」」
「「えっ?や,やめなよ!危ないよ!」」
図工室に戻ろうとする夏美を,恵理は必死で引き止める。
しかし,夏美は恵理の手を振り解いて,図工室に入ってしまった。
夏美の様子は少しおかしく,まるで光の玉に誘われているようだった。
「「あ……あたし,どうなっても知らないんだからね!」」
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