自慢の娘でした。
少し内気な所はあるけど、誰にだって優しくて、気遣いも忘れない、とてもいい娘でした。
こないだなんて、近所に住んでる、ちょっと汚い野良猫に、少ないお小遣いかき集めて、チュールを買って与えてたんですよ。
「タマって名前なんだよ!タマちゃんはね、食べちゃいたくなるくらい可愛いの!」って、笑って言うもんだから、怒ることも出来ず、りさは優しいねって、笑いかけることしか出来なかったです。
タマちゃんも、やけにりさに懐いていましたし。優しい子だから動物に好かれるんですね。
そんなりさは、変わってしまいました。
ある時突然です。
あんなに内気だったのに、急に社交的になったかと思ったら、すごく口が悪くなっちゃって、どこで覚えたの?って言葉を私に投げかけることが多くなりました。クソババア!とか。
すごく傷つきましたし、悲しくなりました。昔のりさはもう居ないのかなって。
私に対して暴力を振るうことだってありました。小学三年生とは思えないくらいの力で、私の腰あたりを殴りつけてくるんです。やめて!って言っても、あはは!あはは!とか言って辞めない。
ここまで来ると、怖いですよ。
あんなに可愛かったりさ。あんなに優しかったりさ。
もうどうしたんだろう。やっぱりパパがいないとだめなのかな。
りさが小学校に入ったくらいで、旦那とは別れました。
あの男は、こんなに可愛いりさの事、どこかおかしい。とか、悪魔だ。とか言って、可愛がろうとしなかったからです。それどころか、精神病院に連れていこうとすらしていました。そんな扱いをこんな小さい頃からするなんてどうかしていますよ。何度も喧嘩して、最後には別れました。
でも、やっぱり子供にはパパが居ないとダメなのかな。
そんなことを思う度、りさからの暴言、暴力を受ける度に、私はどんどん気が滅入っちゃって、どんどん落ち込んできて、仕事も、家事も気が入らなくなって、失敗ばかりの悪循環で…… それで、イライラしてたんです。しかもりさからの暴言、暴力は留まることを知らず、どんどん酷くなる一方で……
ある時でした。その日は特にりさが酷くて……
しかも、たまたま私もすごく機嫌が悪い時でした。
りさは洗濯物を畳んでる私の背中を思い切り蹴ってきたんです。
バランスを崩して倒れる私をみて、りさはまた笑いました。 『悪魔だ。』あの男のセリフがふっと脳内で流れました。その時、色々我慢して詰め込んでいた物がプツンと、切れてしまったんです。
起き上がって、りさの頬を叩きました。
結構力を入れてしまっていました。
『この……クソババアァァァ!!』
って叫んだかと思うと、りさは逆上して、思い切り体当たりしてきました。それで、私も反射的にりさを突き飛ばしてしまったんです。また、結構な力で飛ばしてしまいました。
床に倒れ込むりさ。うずくまって、苦しそうにし始めるりさ。
その様子が、異常でした。
『ヴぅうあ……がぁ……うううう……苦しい……苦しい……』
って、のたうち回り、オェ……オェと、嘔吐き始めたんです。
そのりさを見て、我に帰りました。
愛しの娘に、なんてことをしたのだと。
すぐにりさに駆け寄り、号泣しながら背中を摩りました。
ごめんね、ごめんね、こんなお母さんでごめんね……って、何度も謝りました。
りさの苦しがる様子はどんどん酷くなって、ついに吐き出しました。
りさが吐き出したものを見て、私は頭からつま先まで、凍りつきました。
























ってことはお母さんに猫肉を食べさせた?
タマ食ったんか…
見事な伏線回収👏
ゾクッときた 寄生虫大好きだからこの手のお話増えてほしい
タマ娘に食われた?。。