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不思議体験

急に坊主にするタイプの女さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

あなたまで
短編 2024/09/07 23:11 2,571view
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これは僕が小学4年生の時の話。

忘れもしない、まだ残暑が厳しい9月のこと。
その日はは5時限授業。
授業を終えた僕と友達の純は、一緒に下校していた。

「俺今日さ、佐藤のパンツ見ちゃったもんね〜」
「マジ!?なに色!?」

この時、純が何色と言ったのかはよく覚えていない。
ただ、淡い色だったことは記憶している。
そんな下世話な話をしていると、前から女が歩いてきた。

パサパサの長い髪、妙に高い背、ボロ切れのような黄ばんだワンピース。
なんとも不気味な佇まいで、
その枯れ木のような細い腕には、
いつも黒ずんだクマのぬいぐるみが抱かれている。

「おい、またあのババアだぜ」
純が言った。
この人は、いつもこの時間にここを通るようだった。
5時限授業の日には、毎回すれ違うのである。

「おい弘志、お前ちょっと挨拶してこいよ」

「やだよ!だってあいつくっせーんだもん」

ションベンのような匂いを放つその女を、
僕らは面白がっていた。
小学生にとって変な奴は、好奇心の的にされるものである。

「じゃあ俺が行ってくるぜ!」
「え…」

純は女の方へ駆けていく。
そして女の抱えるぬいぐるみをひょいと奪い取って戻ってきた。

「へへーん。ゲットしちゃった。
つーかくっせ〜」
「お、お前なにしてんだよ!」

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コメント(3)
  • 面白いですね

    2024/09/08/09:56
  • せつないなぁ…

    2024/09/09/22:01
  • とりはだが立ちました

    2024/09/12/14:57

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