三人のビリー·ミリガン
投稿者:ねこじろう (149)
都内ビジネス街22時。
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仕事帰りに馴染みの居酒屋に立ち寄りビールに小鉢でまったり時間を過ごしていたら、こんな時間になってしまった。
まあ翌日は休みだから最悪はカプセルにでも泊まればいいかなどと思い店を出て、ふらふら歩道を歩いていた。
週末とはいえこの辺りはビジネス街であるから、人通りはそんなにない。
右手には日中の役目を終えたビルたちが、ひっそり建ち並んでいる。
そして100メートルも歩いた時だろうか?
一瞬視界の端に違和感を感じた俺は思わず二、三歩後退した。
それから改めてそこに視線をやり、ドキリとする。
ビルとビルの隙間の薄暗い空間に女が立っている。
よく見ると、安っぽい白のワンピースを着た短い黒髪の女。
素足に白のスニーカーを履いていて、無表情でこっちを見ている。
彼女は俺と視線が合うと一瞬ためらうように俯いた後、ぎこちない様子で口を開いた。
「あの、、あの、どこか連れていってくれませんか?」
いわゆる「立ちんぼ」というやつだろうか?
年齢は二十歳、いやまだ18、9かな?
風体といい物言いといい、どこか場馴れしてない初々しい感じがする。
ひょろりと痩せていて、化粧は濃いが顔はどちらかというとタイプだった。
昨日がボーナスの支給日で少々懐に余裕のあった俺は女の近くまで歩くと軽く頷き、一緒に歩き出す。
それからビジネス街を抜けると、ネオン瞬く繁華街に踏み込んでいった。
俺は彼女の腰に手を回しながら、派手なピンクの電飾サインの輝く怪しげなビルに入っていった。
無人のロビーの壁にある巨大な液晶パネルに表示されたいくつかの部屋の中から一つを選び、タッチする。
最初、多重人格かと思いましたが・・ 違った((( ;゚Д゚)))
好きですこーゆーの。
コメントありがとうございます。
─ねこじろう
タイトルカッコイイ