モンスター
投稿者:simeji (5)
s県に生まれた女
女には生まれつき父親はいなかった
小さなアパートで、女と母親との2人暮らしをしていた
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小さい頃は私と母親の仲は良かった
父親はおらず、決して裕福な暮らしではなかったが、
不自由を感じるほどではなく、楽しく暮らしていた
幼い頃から私は母に、「あなたはお医者さんになって、幸せを掴むのよ」
と言われて育てられた
純粋だった頃の私は、それを夢に設定して、勉強に頑張っていた
小学校のテストのような誰でも点が取れるようなテストは常に100点を取った
母は、そんな私を褒めてくれていた
だから私は頑張れた
高学年か、中学生になると、母は私を置いて出かけることが多くなった
ホストに通い出したようだった
父親は浮気をしていて、私が母の腹にいることを知った途端逃げたらしい
そんなこともあって、久しぶりに感じる若い男たちに惹かれ、楽しんだのだろう
その頃から母親は私に対して優しい態度をとる機会が減った
母親と接する時間が減ったからだ
中学では小学校のように常に100点を取ることは難しかったが
自分なりに一生懸命勉強して、成績も上の方だった
しかし母は、「こんなんじゃダメ、もっと上にいかないと幸せになれないよ」
と言い、私に勉強をさせた
母は昔、この頃の私のように医者を目指していたらしい
一生懸命勉強して、でも、一生懸命勉強したがその夢は叶わなかった
仕方なく母は看護の道へ進んだ
母はある種、夢を叶えたかったのかもしれない
だから私を医者にさせたかったのだろう
そんな母の気持ちを汲み取って私も頑張った
中学校2年生になった
※こちらは実際にあった事件を参考にしているフィクションです
こちらのサイトで初めて話を投稿してから1年が経ちました
まだまだ未熟者ですがこれからもたまにお話を投稿するので良かったら見ていってください
次回のお話しも楽しみにしていますね!
読みやすい。
呼び方が母→あの人→あいつってなるの心が変わってく感じがして良い
(゜Д゜)。
母と娘の関係性に複雑な思いが簡潔に書かれていて、もう少し読みたいと思いました。
どんな怖い話より、現実の方が怖いよね。
元ネタの事件は確かに胸糞
怖いけど、悲しいお話
やっぱ妖怪より自分の子供を支配する親とか、なんなら人間自体が我が欲求を叶えようとする妖怪だという事がはっきりわかんだね