我慢していた霊 (加筆修正版)
投稿者:kana (210)
私は趣味のハイキングのため、とある低山に来ていました。
女子大生をやってた頃は山岳同好会にも入っており、
けっこうキツイ山にも登っていましたが、
今は会社勤めもありなかなか本格的な遠征は難しく・・・
それでも大自然の感覚だけは味わいたいという事で、
軽く登れる低山でハイキングを決行した、というわけです。
山頂まで行けば美味しい蕎麦やスイーツを出してくれるお店もあり、
帰りには温泉も楽しめます。目的の半分は、まぁそれです。
この山は連山になっており、小学生が遠足で登ってこれる
ハイキングコースから、かなり険しい上級者向けのコースまで
いろいろ揃っていて楽しいです。
今回私が選んだのは中級者コース。
今は上級者というほど無理はしたくないのと、
初心者コースはやはり人が多すぎるのがちょっと嫌でこちらにしました。
急な坂を超え、つり橋を渡り、御神木と呼ばれる大きな杉の木を過ぎたあたりで
少し広い場所に出ました。
登山道は左につづいていますが、右にも行こうと思えば行ける、そんな感じの所です。
おそらく沢に下るような場所です。
そう思いながら右の方を眺めていると、遠くに子供らしき姿が見えました。
「えっ?子供ひとりであんなところに!?」
いくらハイキングコースと言えども山は山。
子供が一人で、しかも登山道から外れたところを歩いているなんて危険です。
周りを見渡しましたが親らしき人は見当たりません。
私はその子の方へ小走りで駆け寄りました。
「ボクー!そんなとこで何してるのーーー?危ないよ―――!」
大きく声掛けしながら近寄って行きます。
するとその子も私に気が付いたのか、私の方を見ています。
でもこっちに来るでもなく、その場で小刻みに跳ねているのです。
あと数メートル。「ボクー、どうしたの?」と声をかけながら近寄って、
ハッと気が付きました。
kamaです。毎度画像を入れるのにしっぱいしました。
今は画像をうまくつけられるようになるのが目標です。
ほのぼのとした話だと思っていたら最後ちょっと怖かったです。
kamaさんのお話、毎回楽しみにしています!
↑kamaです。ありがとうございます。
怖いボタン以外にほのぼのボタンも欲しい今日この頃です。
また読んでくださいね。