奇々怪々 お知らせ

不思議体験

小宇宙さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

まるで、ホラーハウス
短編 2023/01/05 11:44 924view

ホラーハウス。それは、中学生の頃から始まりました。
中学3年生で、受験生だった当時の私。受験勉強が終わり、夜の11時に部屋の電気を消したその時、誰もいない部屋なのに、おじさん達のボソボソ話す声が聞こえ、ごみ箱にボワッ!と赤く燃える火の玉が見えたのです。私は、恐怖のあまり、部屋から飛び出してしまいました。

その後も夜、勉強が終わると、[おい、勉強が終わったぞ!]誰もいない部屋におじさんの声が響きわたります。そんなことが何回も続き、私は、気味が悪くなって寝る部屋を変えてしまいました。

時は過ぎて、30代になった私、夫に[たまには、実家に帰省してきたら?]と言われて、帰省することになりました。

その日の夜から、また、恐怖の日々が続きました。夜、部屋で寝ていると、タンスとか、かごとか、部屋に置いてある物をつたわって[ビショーン!][ドシャーン!]と、この世のものとは思えない不気味な音が、部屋の中に響きわたります。怖くて、眠ることができませんでした。

朝、お母さんに話しても、心霊現象を全然信じていないお母さんは、[夜中に、変な音がするけど、風の音だよねえ!]と言っているだけでした。
早く夫のいる家に帰りたかったのに、お父さんに、[もう一晩、泊まっていけ!][もう一晩、泊まっていけ!]と言われ続け、結局一週間も泊まることになりました。

毎晩、あの不気味な音が聞こえ、昼間も体調が悪くなり、お腹を壊してばかりいて、私はわずか一週間で、5kgも痩せてしまいました。

一週間後の夜、とうとう耐えられなくなった私は、夫に電話をしました。[帰ってきていいよ。]と言われて、夫の家に帰ることになりました。

久しぶりに会った夫から、[ずいぶん、痩せたな!やつれたな!大丈夫か?]と、言われました。
まるで、ホラーハウスみたいな実家。今は、絶対泊まらず、日帰りで帰って来るようにしています。

1/1
コメント(2)
  • ポルターガイストですね。お祓いした方がいいです。

    2023/01/05/13:19
  • 呑気な事を言っていないで、お祓いですよ。

    2023/01/06/00:31

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。