曲がった！？

私の経験した不思議な話です。

小学6年生の時に読んでいた学習雑誌に掲載されていたスプーン曲げの特集を読んだ私は、早速挑戦してみたくなりなぜかスプーンではなく、お母さんの使っていたプラスチックのくしを使ってトライしました。

特集に、[スプーンを親指でこすりながら、頭の中でキャンプファイヤーの火が燃えている様子をイメージしたら、スプーンが曲がった！]と書いてあったのを思い出しながら、私もお母さんのプラスチックのくしを手に持って、頭の中にキャンプファイヤーの火が燃えている様子をイメージしながら親指でゴシゴシこすり続けました。

すると、不思議なことに5分も経過しないうちに親指でこすっていた部分のくしが、カーブをえがいたみたいにグニャッと曲がってしまったのです！私はビックリしてしまい、途中でやめて曲がったくしを棚へ戻しました。まさか、本当に曲がるとは思っていなかったのです。どうしよう！お母さんから、怒られる。

あの日、外出先から戻ってきたお母さんはなぜか、曲がったくしを見ても何も言わずにそのまま使い続けました。

私が、お母さんのプラスチックのくしを曲げられたのは、あの日1回だけでした。中学生になっても高校生になってもトライしたことはありましたが、全然曲がりませんでした。大人になってからもトライしましたが、ダメでした。