地元に取り残された廃墟
投稿者:膝モフ (1)
私の地元、北海道I市には、近所では有名な心霊スポットとなっている、30年以上取り壊しがされない謎の青い屋根の家があります
過去に一家心中があったと噂されており、死亡方法は首吊りだったとかガスだったとか、色々噂が飛び交い定かではないのですが、この家には数々の心霊現象の噂が絶えないのです
そもそも、空き家となり曰く付きの家ともなれば土地がもったいないので取り壊してしまえばいいのに、と思いますよね?
それが何故か取り壊しがされない、いやできないのです
これは父に聞いたのですが、約30年以上前に一度取り壊しが決定していたのですが、その際に作業員が次々と謎の事故に合い、取り壊しが進まず壊そうとすると呪われるとまで曰くが付いてしまいました
その後取り壊しをする業者は現れず、現在まで一度も買い手がつくこともなく、まだそこにぽつんと不気味な家が建っているままなのです
問題の、青い屋根の家の有名な心霊現象は「2階の窓に女の人影がみえる」です
あまりにも目撃証言が多発し、それが原因なのか窓ガラスが割れると危ないからなのかは不明ですが、窓は板で全面封鎖され見えないようにされてしまいました
ですが豪雪地帯のため劣化が進み、窓の板が腐ってきていてその隙間から何かの影がみえるとの噂も絶えません
この家の目の前には大きな墓地があるのですが、その墓地と家が霊の通り道となっていて、一家心中した人たち以外の霊も住み着いているのではないか、と言われています
私自身もあまりにも有名なので実際に友人とその青い家に行ったことがあります
たしかに噂通り、霊道になっていてもおかしくない場所に建っていて、窓は封鎖されつつも板が剥がれかけで中の様子が少しだけみえるようになっていました
当然家は鍵がかかっており入ることはできなかったのですが、雰囲気はたしかに異様でした
墓地が近くにあるので夜には街灯もついていますし、道路もすぐ近くにあるはずなのに、そもそも私たちは昼間にその家に行ったはずなのに、この家の周りを取り囲むように空気が重く暗いのです
当時の私は怖くなってすぐに帰ってしまったのですが、その後も窓から人影がみえた、手のようなものが見えた、と噂は後を絶えません
今も問題のその家は取り壊されることもなく、ぽつんと時代に取り残されたようにまだそこにあるのです、窓に現れる女性も、もしかしたらまだずっとそこに取り残されているのかもしれません
ご冥福をお祈りします。