眼鏡屋さんでの不思議体験
投稿者:ぴ (414)
私が眼鏡を買いに行った日、すごく優しくてにこやかな店員さんがいました。
シンプルなシルバーのメガネがとても似合っている40代くらいの女性でした。
私に合う眼鏡を一所懸命一緒に探してくれ、優柔不断な私に最後まで付き合ってくれました。
1~2時間くらいかけてやっと選んだその眼鏡はとてもお気に入りになりました。
あまりにいい買い物をしたので、そのお礼をもう一度言いたかったのと、ついでに眼鏡をもう一個注文しようと思いました。
そしてまたあの店員さんがいる眼鏡屋さんに訪れたのです。
しかし、その日は残念なことにお目当ての店員さんがおらず、私はがっかりしました。
そして眼鏡を注文するときに、「そういえば、この間の店員さんはいないのですか?」と聞いてみたのです。
その人の特徴を話すと、目の前の店員さんは次第に顔色が悪くなりました。
話せば話すほど青ざめていくので、不審に思って聞いてみたのです。
そしたら驚くことに、私が話す特徴の店員さんは数週間前に亡くなったことを知りました。
でも話を聞いていくとおかしいのです。
どうしても辻褄が合いません。
私がその人に眼鏡を選んでもらった日は9月3日です。
しかしその日より5日も前にその人は亡くなっていたという話なのです。
実は私以外にも同じことを言うお客さんがここ数日間に何人かいたらしいです。
店員さんはそのせいで、怖くて青ざめてしまったようでした。
生前からすごく接客がいいと評判だったみたいで、この仕事にすごく誇りを持っている人だったらしいです。
話をしてくれた店員さんはとても怖がっていたのですが、私は少しだけ、あの人に最後に選んでもらえて良かったなと思いました。
怖いよりも、素敵な眼鏡を最後に選んでくれてありがとうの気持ちです。
そのときの眼鏡は今も大切に使っています。
ご冥福をお祈りします。