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不思議体験

HaruIchi!さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

そこに居たはずなのに
短編 2022/10/11 14:35 950view

その日、自分はとある書店の遅番でした。

深夜の1時をまわり、そろそろ閉店だなぁと思って店内の監視カメラを確認すると、残っているお客さんは3人。

閉店まで残り10分となった所で、2人のお客さんが次々にレジで清算し残りは若い男性のお客さんが1人。

蛍の光が流れても動く様子はないのですが、会社から閉店時間がくるまでレジを催促するなと言われていた為、先に閉店準備を開始。

しばらく防犯カメラから目を離し、作業に集中してました。

やがて閉店時間が訪れ防犯カメラを確認するも、お客さんの姿はなし。

出入り口はレジの隣りにあり、自分はレジ内から動いていないため、まだ居るだろうと思い店内を捜索。

しかし、ドコにもお客さんの姿はなし。

念の為バックヤードも確認しましたが誰も居ませんでした。

不思議に思いましたが、ワンオペのため他に確認出来る人も居らず、それ以上は何もできないため、施錠して帰宅しました。

翌日、引き継ぎ時に昨夜あった事を昼番のスタッフに報告。

万引きが多いため、気になったお客さんの情報は共有していたからです。

消えたお客さんの背格好などを伝えると、昼番のスタッフが怪訝な顔をしました。

それは、ちょうど1年前お店の前で交通事故があり、そこで事故にあった人物の背格好と酷似していたからです。

自分は今年からその店舗に配属されたため知りませんでしたが、事故にあった人は店のお客さんだったとの事。

そのため、その人の容姿等を覚えていたそうです。

その後、自分は転職したため、今その店舗の人と連絡をとる事はないのですが、毎年その時期になると、またアノお客さんが現れているんじゃないかと、少しだけ気になります。

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関連タグ: #深夜#監視カメラ
コメント(1)
  • ご冥福をお祈りします。

    2022/10/11/21:25

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