東尋坊での体験です
投稿者:やんがす (4)
今から数年前になります。
これは私自身が経験した話になりますが、私達家族は福井県へ二泊三日家族旅行に出掛けました。
福井県に行くならばやはり有名な東尋坊は必ず見ておきたいと言う話になりましたが、正直私はあそこの土地は非常に自殺者が多く居るだとかテレビ番組でもよく心霊特集で曰く付きな情報やら取材やらでもオーブや霊の声、霊障など様々な怪奇現象が多発するから内心行きたくはありませんでした。
しかし折角の家族旅行、私の勝手な意見で楽しい空気をぶち壊しては行けないと思い、賛成する振りをしながら仕方なく行きました。
最初の印象は、何故だか車から降りた途端に物凄く激しい悪寒と眼の前がぐるぐる回る現象、そして激しい耳鳴り、兎に角嫌な予感が凄過ぎて、はしゃぐ家族を余所目に私は一秒足りともその東尋坊にいたくなくて家族が戻るまで車の中で一人怯えていました
そして三十分ほど経ち、ようやく旅館に向かう道中、先程までの私の何か嫌な事が起きるかもという直感は最悪な物を具現化させてしまったのです
私は東尋坊の近くのそれは立派な竹林に目を奪われ、これは是非とも思い出として残して起きたいと感じ、携帯の動画モードで車から流れる竹林をビデオで暫く、隣に居た妹と覗きながら撮っていました、そしてその動画撮影中の画面の中の竹林に、真っ赤な服を着た髪の長い女性が映ったのです
妹にも両親にも必死に訴えましたし、先程その女性が映り込んだ動画も直ぐに見せましたがそこには映っていませんでした。
だから私以外誰一人信じてはくれませんでしたが、あれは絶対に東尋坊で亡くなった怨念と化した生霊の集合体だと思うのです。
何故なら動画越しで見た女性の髪の隙間から見た顔は酷く鬼の様な顔をしていたから。
「東尋坊で亡くなった怨念と化した生霊の集合体」って、
生霊なら生きてるじゃんってツッコミは無粋ですか?