T君の話
投稿者:ヨハンネ (8)
小学校の時の同級生だったT君。
彼の母親は過保護なお受験ママで、小学生ながら「この親怖っ…」と思った出来事がありました。
T君は勉強がよくできましたが、少し空気が読めないところがあり、自己主張も強かったので周りから少し敬遠されるタイプでした。
私は中学校は私立の国際校に通うために受験をしたのですが、上の兄弟が既に通っていたので、私は何のためらいもなく受験を選びましたし、特に受験をすることを友人にも隠していませんでした。
ただ、私の地元の小学校では中学受験をする子は珍しく、私の他には2人だけでそのうちの一人がT君でした。
T君も受験をするのだと知った時、仲間がいることが嬉しくなったわたしは「私も中学受験するんだよ!お互い頑張ろうね!どこが第一志望なの?」とクラスに誰もいないタイミングで彼に聞きました。
その時は普通の会話だったのですが、その夜彼の母親から私宛に電話が来ます。
たまたま電話を取ったのが私だったのですが、T君の母親は「受験の話なんて外でするものじゃない。あなたは受験することを人に話しているようだけど、うちの子が受験することは誰にも言っていないし、あの子が受験のことを内緒にしていると友人に嘘をついている気持ちになると悲しんでいるのよ!あなたのせいよ!それに受験に失敗した時、恥ずかしい思いをするのは私たちよ!」と、電話越しにまくしたてます。
呆然としていた私に母が気が付き、その後すぐに電話を替わってくれましたが、小学生でもこの人は変なことを言っているとわかりました。
しかも、母が電話を切った後「T君のお母さんから、T君とは今後も仲良くしなさいと言われたけど、あなたの思うようにしていいからね」と言われ、あれだけ嫌悪むき出して文句を言った後にそれでも自分のこと仲良くしろと言っているT君の母親が、正直怖かったです。
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。