しきびに若い葉が
投稿者:ヨハンネ (8)
短編
2022/06/02
11:34
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母が亡くなったのが年末の29日だったので、すぐに母を病院から家に引き取りお世話になっているお坊さんに連絡をし、枕の経を拝んでいただきました。
葬儀屋さんとこれからの事を相談させて頂きましたが、年末年始にかかり火葬場の手配が取ることが出来ず、お正月休みがあけるまで母は家で安置することとなりました。
母は、出来るだけ自分が好きだった家に居たいのかと思うと悲しくなりましたが、それまでは母と家族皆で一緒に過ごすことが出来ると思う事にしました。
お通夜をする為に葬儀屋さんが用意して下さった遺影とかお線香等、供える物をテーブルに置き、遺影の左右に、葬儀屋さんが持って来て下さった、しきびという植物も供えました。
綺麗な緑の葉をつけた植物です。母は特に緑色の植物が好きだったのできっと喜んでいるだろうと思いました。
年末の29日から年明けのまでの約1週間、母はドライアイスを交換しながらこの家で過ごすことになり、そんな毎日を過ごし、年も明けもうすぐ火葬の日が近づく日、ふと母の遺影の左右に供えてあるしきびに目をやると不思議な事に若い葉が出ていてびっくり。
もう1週間もたとうというのに水も何も入ってない容器にたださしてあるだけのしきびに若い葉が元気よく数枚出てる。
亡くなってもまだ母の大きな愛と力を感じた瞬間でした。
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ドライアイスだよな