父は私が小学校4年生の時に家を建てました。
私たち姉妹はそれぞれ自分たちの部屋ができるのを楽しみにしていました。
出来上がった家は、白を基調として大きな吹き抜けがあり、開放感のある気持ちのいい家でした。
リビングから階段を上り、すぐ目の前に一部屋。
右に進み突き当りには母の為のウォークインクローゼット。左にはもう一部屋。
年子の私たちは突き当り左の部屋をめぐっていつものように喧嘩になりました。
いつもならこういった喧嘩は長引いていたはずですが、その時の私は急に心変わりし、
突き当り左の部屋は妹のものになりました。
今思えばあの時急に心変わりをして正解だったのかもしれません。
住み始めてから3年後、現象は起き始めました。
夏休みに入っていた私たちは、両親が共働きだったため
二人で家にいることがほとんどでした。
吹き抜けの下にはソファーがあり、私はそこに寝転んでテレビを見ていました。
すると、
カシャーン！
突然けたたましい音が鳴りました。
妹の仕業を疑いましたが、妹はソファーの隣にあるダイニングテーブルのそばでゲームをしており
私のほうを驚いた表情で見つめていました。
音から察するに、ハンガーが落ちたような音でした。
私たちの家は二階に浴室と洗濯機があったので、ハンガーは手元にはありません。
風で揺られて落ちたのかとも考えました。
が、二階の窓は開いておらず、もし風で揺られたのであれば他のハンガーもぶつかり合って音が鳴るはずでした。
妹と私は気のせいだと思うようにし、特に親に報告することもありませんでした。
ですがそれからというもの、似たような現象は次々と起こり始めました。
妹と二人でダイニングテーブルに座っていると、勝手に醤油さしが倒れたのです。
この前のハンガーの時とはちがい、私たちはすぐそばにおり
確実に醤油さしはもちろんのことテーブルにも触れていませんでした。
私と妹はこれが自然現象ではないと確信し、恐怖を感じました。
母には少し霊感があり、若いころは幽霊が見えていたそうなので、
私と妹は思い切って相談してみました。
すると、
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