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不思議体験

彪さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

不思議な不思議な夢のお話
短編 2021/02/09 20:50 1,395view

私には霊感はまったくありません。どちらかというとすごく怖がりでビビりなのであまり霊などは信じたくない方ではあります。しかしこの夢がきっかけでもしかしたらいるのかもしれないと思うようになりました。その出来事をお話したいと思います。

これは私が小学生高学年のときのお話です。その日はいっぱい運動したせいかすごく疲れていて早めに眠ってしまいました。和室の部屋に布団で眠っている私は普通なことなのですがその夢では見覚えのない部屋で1人布団を敷いて寝ていました。
しばらく眠っていると足元になにやら気配を感じました。目はつぶっていたのですが何かが足元から頭の方に近づいてくる気がして怖くて目が開けられませんでした。

そして頭の上に何かがいる気がします。怖いのに知りたくないのに目を開けてしまいました。そこには白い着物を着たおばあさんが立っていました。白い着物におばあさんってホラー話によくある登場人物ですよね。でも本当にその姿で立っていました。何も言わずただただ立っているだけなのでそれはそれで怖かったです。私は起き上がり何を思ったのかそのおばあさんに話しかけました。

「何かご用ですか」っと尋ねました。
するとおばあさんは
「私のこと忘れないでね」っと言いました。

それまで何も言わなかったおばあさんが私の後ろに立ちずっとその言葉をいうので私は怖くなりただただ頷くことしかできませんでした。しばらくするとおばあさんは消えていきました。そこで目が覚めました。夢なのか現実なのか分からず本当に怖かったです。だいたいの夢は次の日には忘れてしまう事が多いのですが今でもその夢のことははっきりと覚えています。

後日母にその夢のことを話すと
「もしかしたらひいおばあちゃんかもしれないね」
と言われました。
その時は意味が分からなかったです。なぜなら私はひいおばあちゃんに会ったこともなかったからです。母はひいおばあちゃんのことを話してくれました。私が産まれる一週間ほど前に母の母、私のおばあちゃんが身の回りのお世話をするために家にきていたそうです。
しかし私が産まれる前におばあちゃんは帰ってしまいました。ひいおばあちゃんの容態が急変し非常にあぶない状態だったようです。誰もが予想していない展開だったそうです。そしてそのまま息をひきとりました。その日は私が産まれる1日前でした。ひいおばあちゃんは私が産まれるのをすごく楽しみにしていたそうです。

その話しを聞いた時もしかしたらあの夢にでてきたのはひいおばあちゃんかもしれないと思うようになりました。すごく怖い夢だったけど本当はひいおばあちゃんが私のことを見守っているよと教えてくれたのかもしれないです。不思議な夢のお話でした。

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コメント(1)
  • 私を忘れないでね。怖いかもですが悪意は無い気がしますね。きっとひいおばあ様が作者さんの近くで見守ってくれていますよ♪

    2021/02/09/22:53

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