白い手首
投稿者:舞姫 (16)
単独でこの話をすると、ソレは、単なる悪夢だろ!?と思われるのですが、最終的には、物凄く会社の部屋が凍えるように寒い時、後ろから白く半透明の小さな手が、ベールをつまんで両肩にかけていたという正気の時に起きた実話につながります。(←前に投稿した内容です)
とある会社(スモールオフィス)び入社したばかりの頃の事です。
従業員に男性が多かったり、入れ替わりが早かったことから、かなり雑然としているうえ掃除をせずに埃まみれていたため、仕事の合間やつかない残業時間に少しづつ…だいたい毎日1時間~1時間半ほど掃除をしていました。
綺麗好きとかそういうのではなく、毎日仕事に集中するために必要不可欠な作業だと思っていました。
整頓や掃除をしておかないと、サンプルをすぐに取り出せなかったり、汚れていたら毎回その都度掃除になってしまうからです。
ところが、しばらくすると、なぜそこまで汚れがたまっていたかがだんだんとわかってきました。
古いビルで人通りも多ければ、ありがちなことでもありますが、当時はあまり有名なことでない、O-157ではないものの、小腸に感染するタイプのウィルスが蔓延していたようです。
日当たりがよく黒カビなど発生しにくい場所でしたが、それでも窓枠やトイレの細部、出入り口付近、戸棚のガラスなどを掃除をした後2~3日後には、キツイ腹痛や吐き気、時には微熱などが度々出ました。
場所によって症状が違うのも不気味です。
ある時、夜熱にうなされながら半ば目が覚めた状態で夢を見ていました。
会社の窓の窓枠・桟の上部から白い手が二つ手首から先を出しており、からかうように“ベロベロベロ~ッ”と指を大きく振っていました。
出勤後、よく来るお取引先の方にそのことをグチッていたところ、
「手が出ちゃった…!?ケケケケッ」と笑い始めました。
あれは何なんですか?と、尋ねても、笑い転げるだけで何か知っているようでしたが、答えはありませんでした。
その後5年以上たって、白い小さな手のベール事件が起きたのですが、掃除の際に出てきた手は、タイプ(サイズや性格的な印象)が違うことが、今を持っても不明です。
掃除の時の手は見た目の白さは同じなのですが、もっと大きくて男性の手のようでした。
疑って申し訳ないのですが、お取引先のその方に関係しているように思えてなりませんでした。
でも、本当のところ何なのでしょう。
誰も教えてくれない不思議な話です…。
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