瞬間移動した女性
投稿者:ユウスケ (13)
早朝8時。岡山県の王子が岳に登ったときの奇妙な話。
晴天の朝、気持ちのいい空気を感じながら山頂を目指しました。細い一本道。傾斜は、そこまでキツくない。
中間地点まで登ったとき、下山しようと降りてくる2人の女性とすれ違いました。
『おはようございます』と挨拶を交わし、そのまま足を進めます。
「この時間に下山するってことは、かなり朝早く登り始めたんだろうな。割と、華奢なお若い女性だったから看護師で夜勤とかしてそうだ」そんなことを思いながら山頂へとわたしは足を進めました。
持参していたおにぎりを頂上で食べて、景色を30分くらい堪能して、いざ下山。
「気持ち良かった〜!!」最高の気分で山頂をあとにしました。
およそ10分後。前方に、さきほどの女性が登ってくるのが見えました。
「え?2回も往復?体力すごいなぁ」そう思いながらも、再度、女性とすれ違い、わたしはふもとへと歩みを進めました。
「小さく登山口が見えてきたぞ!」あと、10メートルくらいで登山口に着く、そんなとき。わたしは目を疑う光景を見てしまいました。
登山口を通り越した先に見える駐車場に、なんと先ほど山頂付近ですれ違った女性の姿が。
「え、さっき、わたしとすれ違って頂上に向かっていたのに…」わたしたちの歩いていた東口のルートは一本道なはず。
追い抜かれてもいないのに、なぜかわたしより先にいる。
別に体育会系の女性でもないし、走っている様子もないし…。現実的に考えて、そこにいるのはおかしい。
急に怖くなり足早々に車で帰路につきました。
女性2人は山頂駐車場に車を止めて、ニコニコ岩で景色を堪能した後、渋川への下山方向へと足を進め中間地点であなた方と出会う。その後、ある程度は渋川方向へ歩いたが、途中で車を置いている山頂駐車場へ引き返す。そして車で下山し、登山口付近の駐車場に車を置き、海の景色を楽しんでいた。そこであなた方が見かけた。
凄い推理力。