深夜の和歌山県内の山道で起きた恐怖の体験
投稿者:メゾン・ド・地獄 (3)
これは僕が高校生だった頃の体験談です。
アウトドア派な父親の提案で、一家でスキューバダイビングのライセンスを取得することになりました。
両親と妹と僕の4人家族に、
家族ぐるみで仲の良かった僕の友達二人(AとB)も誘って6人でライセンス取得に参加しました。
日程として一泊二日で、17時頃から大阪の店舗にて座学講習。
そのあと車で和歌山に向かい、宿で一泊し、海で実技を行う、といった流れでした。
講習を終えた私たちは、
店舗の用意した車に乗って和歌山に向かいました。
8人乗りの車で、運転手と助手席に店舗の方々。
真ん中のシートに両親と妹。
後ろのシートに、左からA・僕・Bといった感じで座っていました。
車内にはカーナビが設置しており、それに従い車は進んでいました。
また後ろのシートにもモニターが設置しており、そちらにはテレビ番組が流されていました。
適当な会話をしたり、番組を見ているうちに、次第に街灯は少なくなり、
気が付けば大阪から和歌山に続く山道に入っていました。
僕たちは話すこともなくなり、
外をぼーっと眺めたり、面白くもない番組を見たりしていたのですが、
ふと急に
「キャッ キャッ キャッ キャッ キャッ」
と、耳を劈くような幼い男女の子供たちの笑い声が聞こえました。
身体が跳ねるようにびっくりした僕は、左右にいるAとBに
「今の聞こえた!?子供の笑い声!!」と確認すると、
左にいたAには聞こえており、右にいたBには聞こえていなかったようです。
真ん中にいた家族も、何も感じた様子はありませんでした。
もちろん番組にはそういった子供は出ておらず、笑い声など起きるはずもない内容でした。
深夜の山道で聞こえるはずのない子供達の笑い声を、僕とAの二人だけが聞いていたのです。
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