私の娘……?
投稿者:まひろ (1)
これは、私が最近経験した恐怖体験です。
その日は、朝から頭が痛く2階の寝室で
横になっていました。
薬を飲んでもなかなか良くならずベットの
中で何度も寝返りをうちながら、頭の痛みと
戦っていました。
そうこうしているうちに、薬が効き始め
たのか少しの間ねむってしまったようです。
しばらくすると、下の部屋からテレビの音が
聞こえてきました。
それも、2階に響くほどの大音量です。
(あれ…?娘も主人も朝送り出した。下で
テレビを見ているのは……誰?)
ベットで色々考えているうちに、下の部屋の
ドアが開いた音がしました。
「ママぁ〜。」
階段下から呼ぶ声がします。
私は恐怖のあまり声が出ません。
タンタンタン…。
階段を上がってくる音がします。
(このままだと部屋に入ってくる!)
私は部屋にあったクローゼットに身を隠し
ました。
ガチャリ。
寝室のドアが開き、誰かが部屋に入ってきました。
息を殺し、クローゼットの中で身をひたすら
固めます。
「あれ?ママぁ〜。いないの?どこぉ?」
相変わらず間延びした声で呼びかけます。
「ベットに居ないという事はぁ〜。あ〜〜〜
クローゼットかなぁぁ〜!」
ガラガラ!
「見いつけたぁぁ〜〜。」
そこに居たのは娘ではもちろんなく、
娘と同じくらいの全く見知らぬ女性でした。
「キャアアアア!!」
私は恐怖のあまり、大声で叫びました。
その女性は、ニタニタ笑いながら、私の
腕を引っ張りクローゼットから引きずり
出そうとします。
連れて行かれてはたまるまいと私も必死に
抵抗しました。
その時です。外から、
「竹や〜竿竹〜」
と竿竹屋がスピーカーを鳴らして走って
くる音が聞こえました。
その声を聞いた途端、その女性は勢いよく
「キャハハハハハ!」
と笑いながら下に降り外に飛び出して行きました。
私はわけもわからず、一瞬放心状態でしたが
また入ってきたらと思うと恐怖が蘇り、
素早く下に降り玄関の鍵をかけました。
(あれは、何だったんだ…。)
少し時間が経ち気持ちが落ち着いてきた頃
玄関のチャイムを鳴らす音がしました。
恐る恐るモニターを覗くと、見知らぬ中年の
女性が立っています。
「どちら様でしょうか…。」
「先程、うちの娘が貴方様の自宅へ
勝手にお邪魔していませんでしたか…?
うちの娘は精神疾患を患ってまして、
たまたま玄関が開いていた貴方様の家に勝手に
入ったようなのです。走って出てきた所を
探していた私がたまたま見つけまして…。
怖い思いをさせてしまったこと誠に申し訳
ありません…。
今日は朝から薬を飲むのを嫌がりまして
走って出ていってしまって…。以後気を
つけますのでどうかお許し下さい…」
その女性はうなだれる様に頭を下げ
モニターに向かい謝罪をしてくれました。
そこまで言われたら怒る気にもなれず、
その後警察に電話などもしなかったのですが
とても怖い思いをしました。
怖すぎでしょ。。
怖すぎて無理
想像したら怖くて泣きそう
痛みいります。
戸締まりをしましょう。