犬鳴峠の幽霊について
投稿者:京 (2)
約20年前の話です。
福岡県の心霊スポットで有名な犬鳴峠に、友人の車で夜中に行って来ました。
車が通行止めになっていたので、犬鳴峠の旧トンネルの前で車を降りて、歩いてトンネルの中まで入っていきました。
昔、そこでは少年がリンチされて焼き殺された事件が実際にありました。
旧トンネルそばのガードレールには、くっきりと人間の形をした黒い影があり、まさにその現場が少年が焼き殺された場所だと感じました。
全身に火をつけられてガードレールにしがみついたときに、そのまま焦げ付いたままになったのでしょうか。
トンネルの出口にあるカーブミラーには、毎晩幽霊の姿が映ると伝説があったので、友人達と確認しにいきました。
すると、そのカーブミラーには誰もいるはずのない通行止めされた旧道に、若い男性がこちらを見て立っている姿がありました。
私達は真っ暗闇のなかに怯えながらも、その男性が立っていたところまで近づくと誰もいませんでした。
そして足元を見たら、男性のスニーカーとボロボロになったTシャツが1枚落ちてました。
そこまできたら、さすがに怖くなって、私達はトンネルの出口まで走って引き返しました。
時おり、後ろを振り返りながら様子を見てましたが、誰も人の気配はありませんでした。
自分達の車にたどり着いて、車に乗ったとき、ドアの手すりが油のようなものでベトベトして、私を含めて友達3人の手が異臭とともに汚れていました。
車を走らせたとき、突然強風が吹いて、車のボンネットに白のTシャツが飛んできました。
あの時は本当に怖かったです。
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