トイレのドアは必ず閉めてから電気を消すこと

私の母方の祖母はすごく優しい人ですが、１つだけ厳しいところがありました。

それは、「トイレのドアを必ず閉めてから電気を消すこと。」という言いつけです。

幼い頃から言われ続けており、言う時は決まって声を荒げたような言い方をします。

幼い頃は祖母に怒られるのが怖いため言いつけを守っていました。

中学生になり、なぜその言いつけに祖母はやけに厳しいのかと疑問を抱くようになりました。

中学3年生のお盆、祖母の家に行った時のことです。

夕飯後の20時頃、トイレの戸を閉める前に電気を消しました。

始めは何も起こらず、「あんなに言いつけを守って損をした」という気持ちでしたが、ふと上を見上げた時。

生首のようなものが私を見下ろしていました。

悲鳴を上げ、その場で失神。気づけば朝になっており、私は布団に寝ていました。

母から「昨日はどうしたのよ。トイレの前で急に倒れて。布団に運ぶのが大変だったんだから。」と怒られましたが、祖母からは何も言われませんでした。

改めて落ち着いたとき、昼真で自然光もあるトイレの電気をつけて入って中を見渡しましたが、生首はありませんでした。

あの日以降も祖母の家へ行きますが、トイレの戸を必ず閉めてから電気を消すようにしています。