入院しているはずの田中君が家に来た不思議体験

この話は、僕が小学校の時にあった体験です。
僕が6年生の時、仲の良い「田中君」という生徒がいました。
学校帰りには、いっしょに帰り川で遊んだりします。

田中君は、少し太っている子供です。
6年生の5月ぐらいに、田中君は学校を休みだします。
担任の先生から、

「田中君は、体の調子が悪いのでＯＯ病院へ入院しているから。見舞いに行ってやって。

と、ホームルームで伝えられました。

僕は、土曜日になるとＯＯ病院へ田中君の見舞いに行きます。
すると、田中君はベッドで寝た切りになっていました。

話が出来る状態ではなく、重症といった具合だそうです。
僕は、見舞いから家に帰り翌日学校へ行きます。
その日の放課後、家にいると、玄関のチャイムが鳴ります。

ドアを開けると、田中君が立っていました。
僕は、驚いて

「田中君、大丈夫？入院は？」

と、僕が言うと、田中君は、言いました。

「何言ってるの？僕入院なんてしてないよ。明日学校でドッチボールしよう。」

と、言って自転車に乗って帰って行きました。
僕は、変だと思いながら親に伝えます。
次の日、学校へ行くと田中君は、やっぱり来ていません。

その次の日、朝担任から思わぬ言葉が伝えられます。

「入院していた田中君が亡くなりました。」

僕の家に来た田中君は、いったい何だったのか？今だ不思議な体験です。