たくさんの【目】に見られたこと
投稿者:tororo (6)
私がまだ小学生だった頃の話です。
当時、私と父は自分の好きなものを20日間止めて、毎日決まった場所にお参りに行って、願いを叶えてもらうと言う願掛けをしていました。
父が何を願っていたかはわかりませんが、毎日お墓の近くのお地蔵さんにお参りに行っていました。
お地蔵さんにお願いに行くついでに、ご先祖の墓参りも行っていたようなのですが、その時はたまたまお盆ということもあり、その墓地の一角にある無縁仏の集まってるところで「お盆やし行くところないなら家に来るか」と手を合したそうです。
その夜、私はいつも2階で寝ているのですが何故か1階の両親の部屋の隣のタンスの間に布団を敷き就寝しました。
時計がなかったので何時かはわかりませんが、夢の中でいつも行ってる墓地のお地蔵さんのところにある木を、私目線で眺めていたのですが、なぜかすごく不思議な感覚で、夢なのか現実なのかわからないような感覚の中、たくさんの視線を感じ、夢なのにいっぱいの目に見られていてとても変な感覚になりました。
早く夢から覚めないとと思いながらも、現実のような感覚がしてなかなか夢から覚めることができませんでした。
朝方、はっ!とようやく目が覚めとても気持ちの悪い思いをしました。
家族にもその話をすると、父も夜中に寝言でうなされていたらしく「いっぱいおる!いっぱいおる」と寝言を言っていたそうです。
その後、写真に何か映るかもと当時のフィルムカメラで撮影すると、父の映った体のところに、赤い光が映りこみました。
室内だったので光の反射は考えにくいのですが、何枚か撮影し、父にだけそう言った赤い光が一緒に映りこんでいました。
恐らく、無縁仏さんについて来いと言ったのがいけなかったんだと思うのですが、そんなことがあったので墓地に行き無縁仏さんに帰ってくださいとお願いしてからは、そんな現象は起こらなくなりました。
不思議なことに赤い光が入った写真も行方がわからなくなり、誰も捨ててないもないのに、見当たらなくなりました。
無縁仏さんに帰ってもらうまでは、父曰くすごく体が重かったと言ってました。
むやみやたらに、知らない仏さまに声をかけるものではないなと、小学生ながらに思ったことを覚えております。
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