黄色い火の玉が飛んでいくと・・・
投稿者:tororo (6)
短編
2022/04/10
14:51
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私が19歳の時と24歳の時の体験です。場所は違いますが、黄色い火の玉が飛んでいくのを2度見ました。
19歳の時私は、受験浪人をしていました。夜間の勉強に疲れると外に出て星空を眺めて気分転換をしました。あの日も同じように星空を眺めていました。
部屋に戻ろうとした時です。黄色いドッジボールくらいの火の玉が、ものすごいスピードで飛んできました。手が届くほどの低空で飛んでいる火の玉は、隣の家の屋根にぶつかる寸前に消えました。生まれて初めて空飛ぶ火の玉を見ました。夜中の2時ころのことです。
その日の朝方、火の玉の飛び込んだ隣家のご主人が私の家にやってきました。ご主人の老齢の父親が、入院していた病院で、夜中の2時30分前に亡くなったというのです。
私が見た火の玉は、病院のある方向から隣家の屋根に向かって飛んできました。
私は、超常現象とか魂とかの存在を無条件で信じてはいません。しかし、あの火の玉は、自分の家に帰って死にたいという、おじいさんの魂だと受け止めています。
24歳の時も同じことがありました。歩いて帰宅途中の夜10時ころ、私の頭の上をソフトボールくらいの火の玉が飛んで行って民家の屋根にぶつかる寸前に消えたのです。火の玉を見るのは2度目なので驚きませんでした。3日ほどして、そのお宅で葬儀が行われていました。やはり、魂が自分の家に帰ってきたのだと思いました。
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