お化け屋敷でお化け役をやった帰路での出来事
投稿者:殻 (4)
昔の体験ですが、私が小学校高学年の夏に体験した出来事です。
町内会で毎年納涼大会で、公民館をお化け屋敷に見立てて肝試し大会が行われていました。
その年は私はお化け役に選ばれて、顔全体に真っ赤な口紅を塗りたくり、釣り竿の先にこんにゃくをぶら下げて、暗闇の中でお客さんの顔から首筋にかけてを「こんにゃく女だぞ」と言いながらこんにゃくで触って驚かすこんにゃく女をやりました。
何も見えない中むき出しの冷たいこんにゃくで触るので、キャーっと皆わめいて通り過ぎていきました。私にとってはここまでは良い思い出となりました。
ここからが本題で、もちろん納涼大会なので夜7時頃から始まり、帰りは後片付け等もあったので帰りは10時頃になりました。
公民館は家から徒歩で10分位の所で、友達2、3人と帰路につきました。1人また1人と別れて1人になった時、その時周りは車も通っておらず静かな中歩いていました。
1人なったと同時に、まず首のあたりがひんやりとして何か触られている感じがしました。そして、背後からコツコツと足音が聞こえ始めました。
少し経つと触られている感じはおさまったのですが、足音だけはおさまらずにずっとついてきている感じでした。
だんだん怖くなってきたので、家までもう少しだったので少し早歩きにしましたが、足音もコツコツコツとペースが速くなりついてきていました。
怖くて後ろを振り返ることが出来ず必死に歩きました。やっと家の前について背を向けたまま立ち止まっていると声だけが「何で振り向かないの。ここにいるのに」と
そして、意を決してすぐ振り向いたのでが誰もいませんでした。玄関に入り、扉を閉めた瞬間外からコツコツコツと足音が聞こえて段々遠くなっていきました。
このことを後日、一緒に帰った友達以外でお化け役をやった友達に話してみました。そしたら、同じ体験をしていました。首筋に冷たい感触、足音、そしてその声。
公民館の裏にお墓があり、今思うとそこから来てしまったのかもしれません。真相は分からずですが、本当に怖かったです。
本物が出るお化け屋敷も多そう