お か え り な さ い
投稿者:殻 (4)
短編
2022/02/22
15:56
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小学校4年生の夏休みに差し掛かろうとしていた頃、気持ちはすでに夏休み気分で気持ちがフワフワしておりました。
そんなある日の朝に母親から「今日は、用事があって出かけるから帰ってきても誰もいないからね。
早く帰ってくるようにはするけど鍵は、ちゃんと持って行ってしっかりお留守番しているのよ。」と言われ、「余裕だよ!任せておいて!」と母親に言いました。
学校の下校時に「そう言えば今日は、誰もいないんだな。ゲームでもやってよう。」と思いながら下校しておりました。
もうすぐ夏休みということもあって気持ちが高ぶっていた私は、誰も居ないことを知りながらも、玄関の鍵を開けた瞬間に大きな声で「ただいま!」と言いました。
そしたら、2階から女の人の声で、「お帰りなさい」という声が聞こえたのです。
私は、誰もいないという認識だったため一瞬驚きましたが母親が早く帰ってきたのだと思い、「お母さん?」と聞き直しました。
しかし、また「お か え り な さ い」と明らかに母親ではない声がはっきりと聞こえ、怖くなり友達の家に逃げ込みました。
その後、母親が帰ってきているであろう時間に家に戻り、事情を説明しましたが母親は相手にしてくれませんでした。
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