さよなら、モネ また明るい道を歩ける日まで
投稿者:心結 (5)
「2才のミニチュアシュナウザーの女の子が、まもなく収容期限を迎える。一度会ってみないか。」
との内容だった。
私達家族は、迷わず面会することにし、その子が我が家にやってきたのである。
ムギという名前をつけて、家族全員、ありったけの愛情を注いだ。
そしてムギが我が家にやってきた次の日、とても不思議な出来事が起きたのである。
その日は暑い夏の日で、朝5時前だというのに、朝日が異常なほど明るく部屋に差し込んだ。
私はその光で目を覚ましたが、身体が動かない。金縛りだ。
でも霊的なものは感じることがなく、どこか温かい気持ちになって、無意識に「モネ」とモネの名前を久々に呼んでいた。
すると、朝日の光に向かうように、大型犬が私の身体の上を歩いて、窓の方へ向かったのだ。
どのくらい時間が経ったかはわからない。ただただ涙が止まらなかった。
そして真っ先に家族にこの話をしたところ、全く同じ出来事が兄にも起きていたのだ。
その日を境に、家の中で感じていたモネの気配はなくなった。
その代わり、ムギが壁の方を見てしっぽをフリフリ降っていたり、モネがいつも寝ていた場所に寝ていたり、ムギのために新調したおもちゃで遊ばず、モネがいつも遊んでいたボールで遊ぶようになった。
私たちは確信したのだ。
モネは、死から半年以上経ち、やっと天国へ行けたんだ。
いつまでも私たちが泣いているから、きっと心配していたんだ。と。
あの日、朝日の光を橋にして、ようやく虹の橋を渡った。
そして今は、きっとムギという新しい家族を歓迎し、私たちに見えないところでムギを楽しませているんだ。
会ったこともない犬のにおいは、嫌なのではないかと思い、ムギのためにいろいろな道具を新調したが、やはりなんとなくモネが使っていたものを捨てることができず、
倉庫に片付けておいたのだ。
何回片付けても、いつの間にかムギが出してきて使っている。
きっとムギにとっても、優しく頼れるお姉さんなのだろうと思う。
モネは私たち家族の様子をいつも見ている犬だった。
楽しく話をしていれば、自分も楽しそうにする。
私が泣いていると、そっと隣に座って、涙をなめてくれる。
そんな子だったからこそ、私たち家族がメソメソしている様子を放おって行くことができなかったんだ。
いつも見守ってくれてありがとう。
私たちを癒やしてくれてありがとう。
ムギを受け入れて、可愛がってくれてありがとう。
病気に気づいてあげられなくてごめんね。
たくさん叱ってごめんね。
ずっと悲しい顔をしていてごめんね。
泣いた
とても暖かい感動するお話ですね。
飼い猫に照らし合わせてしまった
モネもムギもご家族も幸せになりますように
良い話すぎて泣いた