ある学生寮の202号室

私が大学2年生の頃に起きた体験談についてお話します。
私は大学時代学生寮に住んでいました。その寮はとても古く見た目からみても怖そうな雰囲気がありました。寮費も安く、大学から近いということもあり私は大学に入学して学生寮に入りました。

ある日の夜、学生寮で実際に起きた話を先輩から聞きました。
会話を楽しんだ後同じ学生寮に住む友達と私の寮部屋で集まることになり先輩から聞いた話をしました。

ここの学生寮は一昔前202号室の部屋で押し入れの中で首を吊って自殺した人がいたそうです。
当時その部屋は貼り紙がされており誰も入らないように鍵も閉められており完全に使用できないように管理されていました。
私は友達と202号室の部屋について面白半分で話をしていました。

私は部屋に間接照明と音楽をスピーカーから流していました。
私と友達は会話の中で202号室の部屋に肝試しをしに行こうという話になりました。
その時でした。

間接照明が勝手に消えたのです。停電したのかなーと思いました。しかしスピーカーからは音楽が流れているのです。停電していません。
私と友達は慌てて家の電気をつけようと試みるも一向につきません。
私たちは怖くなり僕の部屋から急いで飛び出したのです。

廊下を走って202号室の前を通りかかった瞬間、貼り紙が落ちていたのに気付きました。

私たちは足を止め202号室に貼り紙を貼り直そうとしました。
その時です。

202号室の部屋から「おいで」と聞こえたのです。
私たちはもうどうしようもできず私の部屋にまた戻りました。
部屋に戻ると私の部屋の押し入れが全開に開いており、押し入れの中にいれていた洋服やタンスなどが全部放り出されていました。

その日の夜、私は3階の寮部屋に移動することになりました。
噂によると202号室の話をした部屋は異変が起き、亡くなった霊がその部屋に住み込んでいるとか、、
私の部屋はそのことが起きたことにより貼り紙がされ誰も入らないようになりました。
1年ほど前に後輩に学生寮のことを聞いた話によると現在はその学生寮は解体され別の場所に学生寮が建て直されたとのことでした。