家族みんなが同時にみた夢の不思議な話

ふだん生活をしている中で、時折不思議だなぁと感じるのが人の夢です。いわゆる将来の夢ではなく、夜眠っているときに見る夢のことです。

正夢になったというのはよく聞く話ですが、自分自身、「あっ、夢で見た光景と同じだ」と思うことはしばしばあります。夢に出てきた人や場所までがまったく一緒だったりすると、夢には何か不思議なパワーがあるのでは、と思ってしまいます。汗をびっしょりかいてしまうほど、やたら恐い夢を見たりすると、実際にそんなことは起きないでほしいと願わずにいられません。

前置きが長くなってすみません、もうずいぶん昔のことですが、自分がまだ小さかったころ、親せきのおばあさんが夢に出てきました。
そのおばあさんが夢に出てくること自体、そのときが初めてだったので、朝ご飯を食べながら「親せきのおばあさんが夢に出てきた」という話を家族にしました。
すると自分の父親、そして母親までがそのおばあさんの夢を見たというのです。家族4人のうち3人（もうひとりは幼い弟でした）が、同じタイミングでそのおばあさんの夢を見るなんて、とみんなで驚いていたら、ちょうど別の親戚の方から連絡が入り、夕べそのおばあさんが亡くなったとのこと。自分たち家族は、さすがに「えーっ！」と大声をあげてしまいましたが、きっとあれは夢のお告げだったのかもしれません。
長年会っていなかったので、あるいはそのおばあさんがわざわざ会いにきてくれたのか、真相のほどは今もよくわからないです。ただ、そのとき何か温かいものが自分の心の中をかけめぐったことだけはよく覚えています。