子どもの頃、死にかけた時に…
投稿者:Ba-chi (4)
自分が子どもの頃、「もうだめだ」「この子は死ぬ」と思われたことがあるそうです。何を隠そう、小児ぜんそくがひどくて、何度も病院へ運ばれたことがあるのです。幼いながら、自分でもうっすら覚えていて、いつも苦しく、病床に伏していた思い出が脳裏をよぎります。
そんな中、自分でも「本当にだめだ」と思ったことがあるのを覚えています。なんとなく体がスーッとなって、宙に浮いたと思ったら、天へとつながる階段を昇っていました。「あれっ、一体どうしてこんな階段を昇っているんだろう?」と思っていたら、急に誰かに呼び止められて、ふと気がついたら、目の前に家族がいました。「大丈夫か」「おい、しっかりしろ!」なんて、みんなしきりに自分の名前を呼んでいて、その懸命な声を聞きながら「ああ、自分は起きている」「あの階段はなんだったんだろう‥‥」と思いました。
あの日、あのとき、もしかすると自分は死の一歩手前まで行っていたのかもしれません。よく三途の川を渡りかけたとかいいますが、自分の場合は階段でした。まぁ子どもの頃の話なので、案外、夢でも見ていたのかな、なんて思うこともあります。
だけど、階段を昇りかけたということは、きっと地獄ではなく、天国へ向かっていたのかなと考えると、なんとなく安心します。自分自身、いい年齢になってしまいましたが、ホントに最後のときを迎えるときは、またあの階段を昇りたいな、と思ったりもしています。
死への旅立ち。それは、まだ見ぬ世界での新たな一歩なのかもしれませんね。
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