新設高校の土地に隠されていた秘密
投稿者:HANAHANA (35)
新設校が出来ると言うことで、その高校を受験すると決めた私の話です。
進学校だったので、猛勉強の末やっと入学できた私は憧れの制服を着ることができて大満足でした。
その高校が建てられた場所は、山奥の山を削って建築されているので周りには家もお店もなく天気の悪い日になると学校にモヤがかかって消えてしまったように見える場所です。
学校自体はキレイで中庭もあって過ごしやすい環境でしたが、夕方になるとちょっと怖いので一人で帰る気持ちにはなれませんでした。
奇妙な出来事や目撃情報が後を絶たなくなったのは、二年生の終わりごろです。
隣の教室から悲鳴が聞こえたり、体育館の中で空を見つめて同級生がフリーズしていたりする光景を見ていました。
その噂はたちまち学校中で噂になり「頭だけ浮いてた」「手が伸びて来た」「ドアを叩かれた」など正体不明の怪現象で先生たちまで面白がって話すほどでした。
当時の私たちは怖い物知らずでしたし、そういうキャーキャー言う話題が好きだったので毎日のように話していました。
怪談話が好きな現代文の教師が授業を潰して1時間怖い話をしていた日がありました。もうすぐ授業が終わるという頃に、「ダンダダダダンダンダンダン」という轟音と「キャー」という悲鳴がほぼ同時に聞こえてきたので驚いていると、急いで逃げ回っているような足音が聞こえてきました。
何があったのか、授業が終わり聞いてみると誰も恐怖からか口を開きませんでした。
後に廃校になりましたが、切り開く前の山は古い時代は処刑などがされていて、その後は動物が殺処分されていた土地だったと判明しました。
新設で進学校って珍しいね!