怖すぎた深夜の押し問答
投稿者:ぺ (2)
以前とある大学病院で深夜の時間、コールセンターの業務代行に携わっていた時に体験した「心に鬼が住み着いたような方もいるのだな」と感じたエピソードです。
確か深夜2時を回ったくらいの時間だったと記憶しています。大学病院のコールセンターと言えばその内容のほとんどは急患に関することで、むしろそれ以外の電話はかかってきません。
特に2~5時の時間帯に電話が鳴ることは多くありません。しかし、その時に鳴った電話の雰囲気は少し異常でした。
「△△部の〇〇さん、いますか?」野太い男の声です。そのトーンが深夜とは思えないテンションだったことに面食らってしまったのですが、電話の向こうでは何やら叫び声や鳴き声が聞こえてきます。
(普通ではないな…)そう思いながらも「この時間なので席にはおりません」とセオリーどおりの応対。
しかし、相手も引き下がらず「いや、こちらもそれでは上司に報告できないので」と訳ありなげな言葉を返してきました。
相変わらず電話の向こうに聞こえる鳴き声に加え、さらに罵声まで聞こえてくる始末。そして「〇〇さん、出して」「今はおりません」の押し問答が数分続いた頃、突然電話口の男がキレてきました。
「もしかして、〇〇さん?あんたが〇〇さんじゃないの?ん?」と迫ってきます。次第に名前も「おい、〇〇!〇〇!」と呼び捨てで口調も明らかに荒くなってきたのが分かります。
「ご用件はなんでしょうか」と話を切り替えようとすると「××だ」と社名だけを名のりました。
それは明らかに金融関係の会社名。しかもこの時間に電話をしてくるとは普通ではありません。「日中ならいると思いますので」「それ何時よ?!」と矢継ぎ早に質問責めに遭い、結局男は電話をガチャ切り。
突然のことで事態が読めませんでしたが、とにかく翌日〇〇さんに報告だけはしようと思いメモを残して帰宅しました。
翌日また出勤すると職場が大騒ぎに。
なんと〇〇さんが無断欠勤したうえに連絡がつかないというのです。
それから私が退職するまでの1年近く、結局〇〇さんは見つからなかったようです。
もしかしたらあの電話の相手に消されてしまったのでしょうか…。
こんなことって本当にあるのだなと怖くなった話でした。
○○さんはあなたのメモをみて、自分の勤務先がヤバい金融機関にバレたことを察知し、ガラをカワしただけとも考えられる。自分で摘んだか、摘んだ人の保証人になったか、いずれにせよヤバ金とは関わり合いになってはならない。