「マジか…」
「ちょっとヤバいかも…」
二人は混乱しながらぶつぶつ思い思いに呟いてた。
あきらかに異様な光景だった。
気持ちを沈め、懐中電灯で部屋の隅々を照らした。
みんなのおじいちゃんの家でも見たことあるかもしれないけど、ご先祖様らしき白黒写真が壁に何枚も額に入って飾られてたんだ。
それって他人が見るとただ怖いだけだったりするよね?
僕らからしたら全く他人だし、勝手に入った家だけに余計怖くなった。
でも、そこまでしたら、奥の遺影も確認したくなるのが人情なんだよ。
僕らは座布団には乗らないように歩いて遺影に近づいた。
遺影に写っているのは僕らと年齢が変わらないくらい若い男性だった。
何の感情も読み取れない写りの悪い写真だったのが不気味だった。
「なあ、もう出ないか?下はあらためて昼間来てもいいだろ?」
「ああ…」
「なんか絶対ヤバいってこれ…」
そんな会話をしていたら、友人がまたすっとんきょうな声をあげたからこっちまでビックリした!
今度のは悲鳴に近かった。
友人の視線の先、部屋の入り口には着物を着た老婆らしき人物が立っていた…
黒っぽかったから喪服だと思う。
僕も堪えきれずに悲鳴を上げた。
その老婆らしき人物は摺り足でゆっくりながらもこちらに近づいて来てるんだ…
もちろん懐中電灯を向けるなんて恐れ多くてできないんだけど、老婆がこっちを見て笑ってるような気がした。
その時に友人が何をとち狂ったか、
「ああ、ご無事でしたか!…ちょっと心配になって様子を見に来たんですよ!」
そんな事をいきなり言い出すんだよ!
何言ってんだコイツはと思った。
それがまたスゴい媚びを売ってるような感じなんだよ。
いかにも自分は善人で怪しいものじゃないんだみたいな…
なんとか見逃してもらおうって魂胆が見え見えだった。
暗くてどちらを見てるのか厳密にはわかりにくいんだけど、
パニクってどっちか一人は殺されるんじゃないかって思ったのかもしれないね。
僕もただではすまなそうな雰囲気は感じてから。























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