放置されてどのくらい経つのだろう…
その答えは探索すれば推測できるはずなんだ。
廃墟にしては朽ちすぎていなくて、
木の雨戸は全て閉まっていたが、ありがちな落書きなどもされていなかった。
あれは個人的には興ざめなんだよね。
試しにガラス戸を開けようとすると開かない。
だがガタガタやってるうちに開いたんだよね。
どうやら鍵が掛かってたんじゃなくて、建て付けが悪かっただけみたいだった。
先に中を覗いた友人がすぐに入るのを躊躇った。
「けっこうまともかも。これって廃墟じゃなくて古民家なんじゃ?」って言う。
続いて覗くと確かに荒れ果てた印象は受けなかった。
だからといって人の生活臭もしなかった。
言ってみれば、放置してる空き家って感じ。
とりあえず入ることにはなるんだけど、あまり汚れてないから靴を脱ぐか脱がないかで迷った!
でもやっぱり埃汚れだろうからそのまま上がったけどね。
玄関口の電気のスイッチはやはり点かなかった。
狭い土地に強引にあれこれ積み込み建ってる都会の家とは違い、中はゆったりした間取りで廊下なども二人ならんで歩けるような幅はある。
台所や浴室やトイレと予想がつく場所は全て扉は閉められている。
普通ならとりあえず開けて確認はするんだけど、なぜかその日はそれをせずに二階に上がる階段が気になったんだよ。
それは不思議にも友人もそうみたいだった。
だからどちらからともなく二階に上がったんだよね。
二階に上がると二部屋あった。
両方和室のようで、襖がピッタリ閉じられてた。
友人がおそるおそる襖をスライドさせると、
「うおわあ-っ!」
ってすっとんきょうな声をあげた。
「なんだぁぁ!」
引き込まれるように僕も中を覗いた。
その光景を最初に見た友人があんな声をあげる理由がわかった。
中はお通夜の席のようなセッティングがされているんだ。
奥に遺影やら花が備えられていて、座布団がきちんと配置されてるの。
20人くらい座れるんじゃないかと思う。
どうやら部屋の真ん中の襖を取っ払い、二間使ってるんだね。
もちろん、座布団には誰一人座ってない。






















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