目をつぶる。
すると、祖母の顔が浮かぶ。
目を開ける。
怖い
もう一度目をつぶる。
また祖母が見える。
私は何度も絶叫した。
主人も、
「お前……マジで見ちゃうから、もうやめろ! 頼むから……俺も怖いよ」
と、真剣な顔で言った。
風呂から出ても、私は眠れなかった。
そのまま朝を迎えた。
朝一番に母へ電話をした。
「お願いだから、お坊さんを呼んで。お経をあげてもらって。おばあちゃん、供養されてないんだよ……」
すると母は、
「昨日のアンタの様子を見て、私も気になって調べてた。今日中にお坊さんを探してみる」
と言った。
それから三日間。
私はずっと、祖母の顔がちらつくような感覚に怯えていた。
眠っても、目を閉じても、ふとした瞬間に祖母の顔が浮かぶ。
怖くて仕方がなかった。
ところが、三日目のある瞬間。
ふっと、体が軽くなった。
今まで張り詰めていたものが、突然ほどけたような感覚だった。
そして、なぜか私は思った。
あ
供養されたんだ
その直後、母から電話がかかってきた。
「今ね、お坊さんのお経が終わったよ」
私は何も言えなかった。
ただ、電話を握ったまま、
「だよね」
それしか言えなかった。
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