すると叔父が、何でもないことのように笑いながら言った。
「あーあ、亡くなったから年金なくなったよ。兄さん、今後の生活費は頼むわ」
父の顔色が変わった。
「自分の生活くらい、自分で働いて稼げ!」
父が怒鳴り、その場は解散した。
私はいったん実家へ戻った。
しばらくすると、急に体が寒くなってきた。
「なんか疲れたのかな……。寒くて寒気がする。具合が悪い」
そう母に伝えると、父が車で自宅まで送ってくれることになった。
家に帰ると、主人がお風呂を溜めてくれていた。
11月で寒かったこともあり、
「44度にしておいた」
と言われた。
とにかく寒かった。
体がガタガタ震え、やがて、その震えが止まらなくなった。
そして私は、突然悲鳴を上げた。
主人が驚いて、
「どうした!?」
と、慌てて私の肩を掴んだ。
私は泣きながら叫んだ。
「目をつぶると、おばあちゃんの顔が見える……! 今にも目を開けそうで怖い! 怖い、怖い、怖い……!」
悲鳴が止まらなかった。
主人は、
「とりあえず風呂に入れ」
と言い、私と一緒に風呂へ入った。
湯船はかなり熱かったらしく、主人はすぐに汗だくになった。
ところが私は、まったく汗をかかなかった。
「お前、なんで汗一つもかかないんだよ……」
主人が不思議そうに言った。
私には、熱さすら感じなかった。
まるでお湯が私を避けているかのように、氷の中にいるような寒さだけが続いていた。
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