狐が繋いだ縁
投稿者:のの (3)
とは言え自分もこの部屋は明らかにおかしいと感じていた。
Kに連絡を取る決定打になったのは、そのすぐ後のこと。
流石に寝たいなと思っていると、「ガシャン!!」大きな物音がした。
炊飯器のコンセントが外れていたのだ。
俺達は部屋の入り口から見て右のベッドにおり、手を伸ばしても届かない距離だった。
何よりコンセントがそんな簡単に抜けるはずがない。
これはいよいよ本格的におかしいと思った俺は、部屋を見て回ることにした。
一般的な1Kをイメージして欲しいのだが、玄関があり正面には短い廊下、
両サイドにそれぞれキッチンとユニットバスがあり、奥が部屋という間取りだ。
そしてキッチンの前に立った時、「何かと座標が被っている」と感じた
(全身がピリピリする感じ、寒気のない鳥肌を想像して欲しい)。
これは自分の手に負えないと感じた私は、誰か頼れる知り合いがいないか逡巡した。
そこで思いついたのがKだった。
その手の話をしたことはなかったが、Kは私にとって姉貴的な存在で、
どこか人と違う雰囲気を放っていた。本能的にそれを見える人だと判断したのだろう。
そこでKに気になる場所を写真に撮って、「何か見えたりする?」という質問と一緒に送ってみた。
するとすぐにKから返事があった。
K「あ〜玄関になんかいるね」
私「まじすか。うわ本当にピリピリきたwww」
K「アホなんwwwあと、女の人が部屋を歩き回ってるような感じがする」
多少楽しんだあとに、電話越しにHの様子を見てもらうことに。
K「彼女さん初めまして。怪しい者ではないですwwwそこら辺はN(私)から後で聞いて。」
H「はい、よろしくお願いします。」
K「えーと…今どんな感じ?」
H「右腕を掴まれてる感覚があるとの、肩が痛いです。あとさっきから頭も痛いです。」
K「なるほどねー。あ、痛いの右肩?あとはどんな感じかな」
H「えっそうです…なんでわかったんですか!?他にはこんな感じです(さっきまでの出来事説明)」
K「Hさんと話してる時右肩が痛くなったから。話聞いてて思ったのだけど、Hさんは青っぽいイメージが湧いてきた。髪は短い?身長は高めで細身だね。」
ものの見事に全部当たってる。この時電話越しなのでお互いの顔すらわかってない。
K恐るべし。
面白かった!
早く次のエピソードが読みたい
コメントありがとうございます!
次からはぼちぼち土日に上げていこうかなと思うので時折チェックしてくれると幸いです
A.Bは誰だろ?
筆者です。
すみません!修正しました!
A.Bは誰だろ?
の者です❗
いつも夜中一人でびびりながら読ませて貰ってます!
とうとう自分にも見えない物が見えるようになったのかと思いました!
読みやすくておもしろかったです
その後の話もあっさり書かれてるけど怖かった!