それらのどれもが確かに存在し、『ジュースじじいの存在』だけがこの場にある虚構だと告げていた。
少し落胆したような、失望したような感覚。
しかし、それ以上に安堵を覚えた。
変な老人(10※)に出会うのは怖い。
(10※実際のジュースじじいは自販機の中におり、4時44分にジュースを買うとじじいの体液が混ざったジュースが出てくる)
生きて帰る方法(11※)を知っていたとしても怖い。
(11※ジュースを飲まずに捨てること)
そんなこんなで私はジュースを片手に家に帰った。
家に着くと、私はジュースをコッソリと自宅の冷蔵庫に入れて、そのままバレないように寝室に戻り、何事もないようにそのまま眠りについた。
翌朝は夜更かしのせいで学校に遅刻しそうになりながらもギリギリでセーフ、半分眠りながらその日の学校生活を過ごしたのだった。
放課後、学校から帰ると、冷蔵庫に入れたジュースは無くなっていた(12※)。
(12※飲んだのは妹)
それはオレンジ色のジュースであった。
しかしそこには夕飯の食材、調味料やミネラルウォーター、父の好むビールや私の好きな炭酸水があるばかり。
疑問を抱きながらも、気にしないように私は夕飯を食べて、風呂に入って、寝た。
その日以降、私の興味のほとんどを占めていた怪談への欲求は、少しずつ冷めていった。
理由はわからないが、子供の興味(13※)とは日によって変わる気まぐれな物だ。
(13※『私』は妹に怪談を披露するのが好きだった)
私が、小学6年生の時に体験した、なんとも言えない、怪談と言えるかも怪しいような物語(※14)はこれで終わりです。
(14※これは紛れもない怪談である)
暇つぶしになったなら幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました。
(15※) (16※)
(17※)
(15※ナママさん、紫信号、トンネルザリガニは存在しない)
(16※『私』は6ヶ月と12日後に死ぬ)
(17※あなたはこの話を読み終える)

























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